旧大和田小学校跡地の新施設名称決定-「文化総合センター大和田」に

旧大和田小学校跡地の名称が「渋谷区文化総合センター大和田」に決定。写真=3階から7階にかけて開設する「さくらホール」のイメージ図

旧大和田小学校跡地の名称が「渋谷区文化総合センター大和田」に決定。写真=3階から7階にかけて開設する「さくらホール」のイメージ図

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 渋谷区は2月15日、旧大和田小学校跡地に建設中の新施設の名称を「渋谷区文化総合センター大和田」に決定したことを発表し、同施設に設ける各施設の詳細を明らかにした。

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 2007年10月に着工した同施設。地下3階、地上12階から成る同施設の延べ床面積は約2万7,400平方メートル。

 同施設の名称は昨年10月15日~11月20日、メールなどで募集した。応募人数は159人で、応募件数は347件。内訳は、「渋谷」が含まれる名称=206件、「桜丘」「桜」が含まれる名称=61件、「大和田」が含まれる名称=58件、「ハチ公」が含まれる名称=16件、その他=41件だった。その中から、「大和田小学校の跡地であること」「大和田小学校の名前を残すべき」などの意見を踏まえ名称を決定した。

 地下3階~地下2階の一部には駐車場を設備。地下2階には、スポーツや運動ができる「多目的アリーナ」も併設するほか、地下1階には「区民の健康の拠点」として「マンモグラフィー・CT機器」などを導入する「区民健康センター桜丘」を設置。1階には保育園などを備える。

 2階には、プラネタリウムや女性センターなど館内の施設とも連携する「こもれび大和田図書館」、学習や会議、そのほか文化的活動の場として貸出す「区民学習センター」を開設。3階には、大学などの研究機関と連携し、科学や技術などのプログラムを提供する「こども化学センター・ハイチラボ」を開設する。

 3階から7階にかけての空間は、735人を収容する文化ホール「さくらホール」に。オーケストラやオペラ、バレエ、演劇などの利用が可能になる。5階~7階には、桟敷席も設ける文化ホール「伝承ホール」を開設。定員は345人で、日本舞踊や文楽などの伝統芸能や現代劇、ダンス発表、講演会などで使用される予定。

 現在「全国婦人会館」(渋谷1)内で運営している「女性センター・アイリス」が8階に移転するほか、9階には「医師会付属看護学校」「渋谷区医師会館」が入る。10階から11階にかけては、ファッション・デザインなどの産業振興や若手の人材育成を行うための「創業支援の場」「作品発表の場」を備えるファッション・デザイン産業支援関連施設を設ける。

 最上階となる12階には120席を用意するプラネタリウム「コスモプラネタリウム渋谷」と天体観望スペースを開設。ドーム直径17メートルのプラネタリウムには、全天周デジタル動画投影システムなどを備え、「子どもから高齢者までが楽しめる施設になる」という。

 そのほか、昨年3月ごろから募集している同施設のネーミングライツについて文化総合施設準備室の室長佐藤賢哉さんは「数社から提案は来ているが、成約にはまだ至っていない。今回、条例上の名称が決定しただけなので、今後も引き続き募集を続ける」と話す。

 「渋谷区文化総合センター大和田」は2010年6月完成、11月開設予定。3月15日から、「さくらホール」「伝承ホール」の12月~来年3月の利用予約を開始する。

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