展覧会「TOPコレクション 明日の食卓」が7月2日、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099)で始まる。
収蔵後初めて展示する竹谷出さんの「にほんのかけら」より「薪を運ぶ」
「TOPコレクション」展は、同館が収蔵する約3万9000点の作品を、さまざまな切り口で紹介 。今回は「食」をテーマに、「食べること」「共に生きること」について考察する 。
4章で構成し、作家14人の写真・映像作品を紹介。オープニングの「あのとき、あの食卓で」は、家族や自分自身の「食卓の記憶」がテーマ。1997(平成9)年~2005(平成17)年に自身の家族を記録した写真家・川内倫子さんの「Cui Cui」シリーズ、写真家で妻の潮田登久子さんと娘・マホさんと暮らした洋館での日常が収めた写真家・島尾伸三さんの「生活 1980-85」シリーズなど、作家5人の作品を展示する。
続く「食と地域のあいだに」では、故・奈良原一高さんが1990年前後に東京を撮影した「ポケット東京」シリーズなど、「食と土地の結びつき」を捉 えた写真を紹介。竹内出さんが日本各地を旅して撮影した「にほんのかけら」シリーズは、同館収蔵後初めて展示するという。
第3室「環境のなかで」では、現代社会に生きる野生動物を活写した宮崎学さんの「イマドキの野生生物」シリーズなどの作品を通して、人間の営みと自然環境の関わりを考える。最後の「明日の食卓」では、福島県二本松市龍泉寺で地域の高齢者を募り共に食事をしたり、ポルトガルの世界遺産都市エヴォラの修道院におばあさん500人を招いて食卓を囲んだりコミュニケーション・アートの様子を収めた、アーティストの故・折元立身さんの「500人のポルトガルのおばあさんのランチ」などから、「共に生きることの意味」を考える。
会期中、同10日・8月14日・9月11日(各日14時~)には担当学芸員によるギャラリートークを行う。8月20日(18時30分~20時)には料理研究家の土井善晴さんらを招いたトークイベント、9月13日(14時~15時30分)には川内さんらを招いたトークイベントも予定。各日定員は190人。8月20日分は7月9日~31日、9月13日分は同21日~8月16日に、それぞれ同館ウェブサイトから参加希望者の申し込みを受け付ける。
開館時間は10時~18時(木曜・金曜は20時まで)。観覧料は、一般=700円、学生=560円、高校生・65歳以上=350円ほか。9月21日まで。