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旧「こどもの城」跡地に都立中央図書館が移転へ 都教委が整備基本方針案

青山通り沿いの旧「こどもの城」(外観)

青山通り沿いの旧「こどもの城」(外観)

 東京都教育委員会は6月1日、渋谷・青山通り沿いの旧「こどもの城」(渋谷区神宮前5)跡地を含む都有地の再開発に伴い移転する新たな「都立中央図書館」の機能や方向性をまとめた「都立中央図書館整備に係る基本方針(案)」を公開した。同日、都民を対象とした意見募集(パブリックコメント)を始めた。

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 現在の都立中央図書館(港区、有栖川宮記念公園内)は、1973(昭和48)年の開館から50年以上が経過し施設の老朽化が進んでいるほか、現地での拡張建て替えが困難なことから、移転が決定。移転先として、2015(平成27)年に閉館した旧こどもの城や、隣接する旧都立青山病院跡地など、約2.1ヘクタールにわたる「神宮前5丁目地区」の都有地が選ばれた。

 同地区の再開発を巡っては、都が昨年4月に「神宮前五丁目地区まちづくり方針」を策定。定期借地権を活用して民間事業者に土地を貸し付け、商業・業務施設や宿泊施設、にぎわい広場などを一体整備する方針を示しており、新図書館はその「智の創造拠点」の核に位置付ける。

 今回の基本方針案は、昨年策定された「都立中央図書館の在り方」で示したコンセプト「Library for Creation(創造・交流図書館)」を具体的にしたもの。都立図書館の強みである豊富な蔵書や調査相談サービスを継承しながら、新たに利用者らの交流や「多様な知」の発信、知的好奇心の喚起などを目指す。

 4つの「図書館像」も掲げる。産業・学術界や観光客など、多様な人々が交流し共創する「知の広場となる図書館」として、建築自体を「シンボリック」なデザインにし、江戸・東京の所蔵資料を活用した歴史・文化を発信。

 「学びを深められる図書館」としては、一人一人の関心に合わせ、集中して取り組める複数の閲覧席やグループで議論ができる空間を整備。長時間の滞在を想定し、電源コンセント類も充実させる。「知的創造・発信を生み出せる図書館」としては、デジタル技術を活用したサービスで遠方からでも所蔵資料にアクセスできるようにするほか、録音・点字資料、電子書籍など障害のある人でも利用しやすい環境を整える。

 緑のある周辺環境でリラックスして読書などに集中できる「自然を感じ、知がひらく図書館」も提案する。

 都教委は同基本方針案について今月30日まで、郵送やインターネットなどで都民からの意見を募集する。寄せられた意見を踏まえ、本年度内に正式な基本方針を策定・公表する予定。

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