写美で映画「ハーフェズ ペルシャの詩」−麻生久美子さん初の海外出演作

映画「ハーフェズ ペルシャの詩」より

映画「ハーフェズ ペルシャの詩」より

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス、TEL 03-3280-0099)1階ホールで1月19日より、女優の麻生久美子さんが出演する映画「ハーフェズ ペルシャの詩」が公開されている。麻生さんにとって初の海外作品となる同映画は、イラン人のアボルファズル・ジャリリ監督の最新作で、「第2回ローマ国際映画祭審査員特別賞」も受賞している。

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 ジャリリ監督は、1995年「7本のキャンドル」がベネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞し、翌1996年には「トゥルー・ストーリー」がナント三大陸映画祭でグランプリを獲得し一躍注目を集めた。同祭では2001年にも「少年と砂漠のカフェ」でグランプリを受賞している。

 「ハーフェズ ペルシャの詩」では、イランを舞台にコーランをすべて暗唱する者だけに与えられる称号「ハーフェズ(コーランを美声で暗唱する者)」を得た青年シャムセディンと、シャリーア(イスラム法)の高位にある宗教者モフティ師の娘で麻生久美子さん演じるナバートとの「真実の愛」を描いた。タイトルにもなっている「ハーフェズ」は、14世紀ペルシャの詩人ハーフェズの名前にも関連、劇中にはゲーテも感銘を受けたというハーフェズの詩句も登場する。

 19日に行われた公開初日の舞台あいさつには、主演を務めた麻生さんらが登場。麻生さんは役柄の感想を聞かれ「最初は悩みました。イラン人とチベット人のハーフの役を私がどうやって演じるのか?文化も風習もわからずすごく不安でした」と現場で苦戦したエピソードを披露し、「皆さんユーモアがあり、ジャリリ監督も素敵で、あまり考えずに空っぽになってリセットして(演技に)臨みました」とも。異国での撮影の苦労話を聞かれると、「ホテルに4つしかメニューがなくて飽きてしまって、つらかったです」と本音も漏らした。

映画「ハーフェズ ペルシャの詩」(公式サイト)東京都写真美術館

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