仮想コミュニティー事業で新会社設立-セカンドライフに対抗へ

「meet-me」イメージ。SHIBUYA109などのランドマークも忠実に再現。今後は東京以外のエリアも再現予定

「meet-me」イメージ。SHIBUYA109などのランドマークも忠実に再現。今後は東京以外のエリアも再現予定

  • 0

  •  

 トランスコスモス(渋谷区渋谷3)とフロム・ソフトウェア(笹塚2)、産業経済新聞社(千代田区)の3社は6月5日、3D仮想コミュニティー事業を手がける合弁会社を設立し、年内までに初心者も楽しめるネット上の仮想世界を立ち上げると発表した。

[広告]

 ネット上の仮想世界では、同じく年内にも「上陸」すると言われる米リンデン・ラボ社の「セカンドライフ」が注目を集める中、新合弁会社では国内のアニメ制作会社と組みオリジナルコンテンツにも注力、公序良俗に関するチェック体制も整えるなど、独自路線で新規ユーザーを囲い込む狙い。

 新会社は「ココア(Co-Core)」(渋谷3)。3月中に設立済みで、資本金は1億円。出資はトランスコスモスが70%、フロム・ソフトウェアが20%、産経新聞社が10%を、それぞれ受け持つ。2007年冬ごろをめどに仮想コミュニティー「meet-me(α版)」を立ち上げ、2008年末までにユーザー数100万人を目指す。

 meet-meでは、カーナビなどと同様のデジタル地図インフラを用い、東京の街並みをネット上に再現。「SHIBUYA109」など街の主要なランドマークも忠実に再現し、季節や天候なども現実の世界と連動させる。ユーザーは、セカンドライフなどと同様にデジタルボディー(アバター)で仮想世界上を巡回、ゲームやショッピングを楽しめるほか、女性や子供などの初心者でも利用できる「仕掛け」も用意するという。

 サイト開設後には第1弾として、「平成天才バカボン」「GTO」などのアニメ制作会社「ぴえろ」(三鷹市)、海外からも評価の高い「プロダクション・アイジー」(国分寺市)の2社と提携し、両社がライセンスを持つキャラクターをコミュニティー内に登場させたり、バーチャルイベントを開いたりする予定。

 サイトでは販売用の独自商品などを作ることはできないが、一般にもプログラミングツールを公開しコンテンツ作りをサポートする。リアル世界には換金できない独自通貨の採用も視野に入れ、ランドマークとなる物件を保有するディベロッパーや広告代理店、各種メディアなどとも提携し、Eコマースや広告収益で黒字化を目指す。

トランスコスモスフロム・ソフトウェア産経新聞社

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース