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渋谷で「韓国インディーズ・アニメ」特集上映-若手短編中心に

特集では韓国・独立系アニメの独特な視点を31作品を通して紹介(写真=「Mom」より)

特集では韓国・独立系アニメの独特な視点を31作品を通して紹介(写真=「Mom」より)

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 渋谷「アップリンク・ファクトリー」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で4月16日・17日、韓国のインディーズ・アニメーション作品を特集する「花開くコリア・アニメーション2011」が開催される。

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 今年で4年目を迎える同企画では、韓国インディーズ・アニメーションの持つ「斬新さ」や独特な視点などの魅力を紹介。今年は、韓国インディペンデント・アニメーション協会(KIAFA)が主催する映画祭「インディ・アニフェスト(Indie-AniFest)」一般部門で優秀賞を受賞したチャン・スンウクさん らによる31作品を上映する。

 上映は4プログラム構成。A~Cプログラムは短編9~11作品を特集する。Aプログラム「Inside」(全83分)は、父娘、母と祖母、夫婦などの「家族関係」がテーマ。子育てを終えた母親が自身の母の記憶をたどり故郷を訪ねる「Mom」など全9作品で、愛猫を描いた物語「猫我(ミョア)」は、同企画でこれまでも作品を上映してきたカン・ミンジ監督作品。

 Bプログラム「Outside」(全85分)では、都市の孤独や戦争、エイズなど社会的なテーマと「独特な世界観」を併せ持つ作品を特集。カリフォルニア大学(UCLA)で制作活動するオ・スヒョン監督の「Heart」、実話を基にHIVウイルスに感染した南アフリカの少女を描いた「Thembi's Diary」など、インディ・アニフェスト2010受賞作6作品を含む12作を上映する。同企画の「常連」キム・ジュン監督の新作は、日常に潜むささやかな出来事を描いた「日常の中の生」。

 Cプログラム「Youth」(全83分)は、若者の夢や悩みをテーマにした短編集。「ほろ苦い」青春を描き、インディ・アニフェスト2010グランプリを受賞した「Kopi Luwak」や、バンド活動、入試などの高校生の悩みを描き込み、文化庁メディア芸術祭でも紹介された「ちいさな恋人」など9作品を上映する。

 プログラムで唯一の長編作品「ロマンはない」(ホン・ウンジ監督、スギョン監督、パク・ジェオク監督)は、国立映画学校「韓国映画アカデミー」でアニメーションを専攻した3人の監督が中心となって製作し、韓国最大手の映画会社CJ Entertainmentが配給して劇場公開された話題作。27回目の結婚記念日を迎える「黄(ファン)さん夫妻」が、出前を取り子どもたちと語らう中で浮かび上がる子ども時代の出来事やお見合いの席、家族旅行などの思い出を通じ、平凡な夫婦の人生をコミカルに描く。

 会場では関連企画として、韓国のアニメーション作家が描いた東日本大震災の応援イラストも展示。鑑賞料は、1回券=1,200円、3回券=3,300円ほか。各プログラムの上映時間はアップリンクホームページで確認できる。アップリンクでの上映後、大阪、名古屋を巡回予定。

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