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渋谷・ユーロスペースなど2劇場で「北欧」映画祭-劇場未公開など20作品

北欧映画20作品を上映する「トーキョーノーザンライツフェスティバル」(写真=「リリア 4-ever」より)

北欧映画20作品を上映する「トーキョーノーザンライツフェスティバル」(写真=「リリア 4-ever」より)

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 渋谷のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0212)と「アップリンク・ファクトリー」(宇田川町、TEL 03-6825-5502)で2月12日から、北欧映画を特集する「トーキョーノーザンライツフェスティバル」が開催される

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 デンマーク出身の鬼才ラース・フォン・トリアー監督の4作品をはじめ、日本では公開作品が少ないながら「21世紀のスウェーデン映画を担う監督」と称されるルーカス・ムーディソン監督の3作品など、ジャパンプレミア作品や劇場未公開作を含む20作品を上映。期間中は各会場でトークショーなども行う。

 ユーロスペースでは、親に捨てられた16歳の女の子「リリア」の姿を描く社会派青春ドラマで劇場未公開作の「リリア 4-ever」(ルーカス・ムーディソン監督、2002年)や、知的障害者を装い「社会を挑発する」グループの生態を描いた「実験的」野心作「イディオッツ」(ラース・フォン・トリアー監督、1998年)、人形アニメ映画「ピンチクリフ・グランプリ」(イヴォ・カプリノ監督、1975年)などを上映。「北欧の女性アニメーション監督特集」として、家庭内暴力を描き、2010年アヌシー国際アニメーション映画祭・審査員特別賞などを受賞したカットアウトアニメーション「アングリーマン~怒る男」(アニタ・キリ監督、2009年)や、2006年アカデミー短編アニメ賞を受賞した「デンマークの詩人」(トリール・コヴェ監督、2005年)など4人の女性監督の「代表作」をセレクトする。

 フィンランド放射性廃棄物の真実に迫るドキュメンタリー「100,000年後の安全」(マイケル・マドセン監督、2009年)や捕鯨禁止で失業した一家が「大虐殺」を繰り広げるホラーで、女優で歌手の裕木奈江さんも出演する「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」(ジュリアス・ケンプ監督、2009年)などのジャパンプレミアも。

 アップリンク・ファクトリーでは19日・20日、「イディオッツ」の撮影現場に密着して撮影したメーキングフィルム「The Humiliated」(イェスペル・ヤルジル監督、1998年)や、ジャパンプレミア作品として公開する「100.000年後の安全」など4作品(うち3作品の鑑賞はウェブからの予約制)を上映する。

 「なかなか劇場で見ることのできない『北欧映画』。人生と愛と社会の『光と影』を真摯(しんし)に描いた傑作・佳作をぜひこの機会に劇場の大きなスクリーンでご覧いただければ」と同フェス代表の笠原貞徳さん。タイムスケジュールなど詳細は公式ホームページで確認できる。

 鑑賞料は、前売り=1回券1,300円、3回券3,600円、5回券6,000円、当日=1回券1,500円、3回券=3,900円、5回券=6,500円ほか。今月20日まで。

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