渋谷・宇田川町にカフェ「リエゾン」-元NHKプロデューサーが出店

絵やオブジェなどアーティストの作品を展示している「cafe Liaison」の店内

絵やオブジェなどアーティストの作品を展示している「cafe Liaison」の店内

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 渋谷・宇田川町に10月1日、カフェ「Liasion(リエゾン)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6416-1635)がオープンした。

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 オーナーの周宝(しゅうほう)寛和さんはディレクターやプロデューサーとして33年間NHKに勤務。「渋谷にNHKがあることを渋谷にいる若者が知らない。足を運ばない」と感じ、「メディアと若者をつなぎたい」と、以前から渋谷の地にこだわりを持ってきた。

 「マスメディア」である同局に勤める中、「10年ほど前に雑誌で『店はメディアである』という記事を読んだ」ことがきっかけで、「人と人が出会って情報を交換できる場を作りたい」と飲食店の出店を決意。出店を決めていた「55歳」になった今年、同社を退社。渋谷エリアの中でも「よく近くを通ってきた」という宇田川町エリアへの出店を決めた。

 店名は、フランス語の文法用語で単語をつなげて発音する際に生まれる音を指す「リエゾン」。「店とお客さま、お客さま同士が『リエゾン』して新しい何かが生まれたら」との思いを込めた。

 店舗面積は17.5坪。席数は約25席を用意。店に続く階段の壁面などにはアーティストこだまこずえさんが「神秘の森」の絵を描いたほか、店内にはアートディレクター田端一彦さんが手がけたオブジェ「デニムのかたち」や今津景さんの作品「joyride」を展示。DJブースや私物の古書約360冊が並ぶ本棚なども用意し、「あえて」異なるタイプのいすを置いた。

 「体に良いものでありたい」とオーガニックの野菜を多用。ランチメニュー(15時まで)は、前菜3品と約4種の中から選ぶメーン、万頭・パン・ライス(白米・玄米)から1種、ドリンク1種に、スープ付きのセット(1,000円)を提供。ディナー(18時~)は、自家製ソースやマヨネーズ、中華調味料「花椒塩」を付ける「バーニャカウダ」(980円)や、周宝さんの出身地・大分県の郷土料理をオリジナルにアレンジした「鶏天」(1,200円)、トマトや生ハムをのせて食べる「ブルスケッタ」(580円)、「グルテンミートの麻婆豆腐」(880円)、大根の千切りやチャーシュー、エビなどを混ぜて作る「ダイコンもち」(480円)などを提供する。客単価は、ランチ=1,000円、ディナー=2,500円。

 「世代や肩書きなど関係なく、『素の自分』で人と出会い、新しい発見や新しいこと・ものが生まれていけば」と周宝さん。「店はお客さんが作っていくもの。どういう方向に進んでいくかはお客さん次第」とも。

 営業時間は12時~24時。

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