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渋谷・宇田川町にとんかつ喫茶「マメヒコ」-若者の街であえて大人向け新業態

とんかつ喫茶「カフエ マメヒコ part3」。写真=店内奥のとんかつパート

とんかつ喫茶「カフエ マメヒコ part3」。写真=店内奥のとんかつパート

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 渋谷・宇田川町に10月1日、とんかつ喫茶「カフエ マメヒコ part3」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3780-0045)がオープンした。経営はセレンディピティ(世田谷区)。

「純喫茶」をテーマに仕上げた喫茶パート

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 番組や演劇の企画・制作などを手がける同社は、「日本古来の『豆』をデザートに、おいしいコーヒーが飲める新しいカフェ」をコンセプトに2005年、「カフエ マメヒコ」1号店を三軒茶屋(世田谷区)に開業。2008年には渋谷店(宇田川町)をオープン。今春からは自社農園「ハタケマメヒコ」(北海道・十勝)の運営も始めた。

 直営3号店となる「カフエ マメヒコ part3」は、渋谷・神山町で約30年間営業していた定食店「八竹亭」(今年3月末閉店)の店主との出会いから、かつて「ごちそう」といわれた「とんかつ」を提供する。1号店オープン時からケンボロー・ホエー豚を飼育・加工販売している「源ファーム」(北海道広尾郡)に肉を注文していたこともきっかけになった。とんかつに使うパン粉と喫茶店で提供する食パンは、併設するパン工房で作る。

 直営3号店となることから店名に付けた「パート3」には、店内に「喫茶」「パン工房」「とんかつ」の異なる3つのパートで成るという意味も込めた。コンセプトは「かつて若かったあなたに向けたカフェ」で、60代など高い年齢層をターゲットに据える。青山や表参道などのエリアも探していた中で、2号店に近いことや「店のシチュエーションが気に入った」ことなどから宇田川町への出店を決めた。

 店舗面積は約25坪。エントランス近くは喫茶空間、店舗奥はとんかつ空間で構成。テーマはそれぞれ、喫茶店が「昔ながらの純喫茶」、とんかつ店が「和」。壁面には木材をレンガ状に敷き詰めたほか、カウンターには一枚板を使用。喫茶空間のカウンター内にはナラの木を使ったオーダーメードの棚を設置した。カウンターのみで、席数は喫茶11席、とんかつ10席。

 喫茶メニューは、「深いりコーヒー」「浅いりコーヒー」(各700円)や「プレミアム」(850円)などサイホンコーヒーをはじめ、「アイスカフェオレ」(780円)、「アッサム オーガニック」「アールグレー」(各700円)などドリンク14種のほか、「ジャムトースト」(500円)、「カツサンド」(850円)などの自家製パンを使ったメニューもそろえる。

 「源ファーム」のホエー豚を使うとんかつは、「ロースかつ」「ヒレかつ」(単品各1,280円)の2種。ごはんとみそ汁が付く「ロースカツ定食」「ひれカツ定食」(各1,800円)をはじめ、ドリンクはウーロン茶(300円)、ビール(600円)を用意。今後、テークアウトメニューとして「ロースかつサンド」(1,000円)も提供予定。客単価は1,500円を見込む。

 「大人の方に『懐かしい』と言っていただけるような純喫茶を『あえて』渋谷で開く。20~30代の客層が中心の2号店からも近い立地だが、ターゲットは別」と日野さおり店長。「大人が1人でも落ち着けいただけるような店にしていきたい。早く閉まる店が多い中、とんかつも23時まで営業しているので食事にもご利用いただければ」と話す。

 営業時間は11時~23時(とんかつは14時~)。

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