南青山に布団専門店「表参道布団店。」-インテリア商品として新ブランド立ち上げ

店舗外観

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 外苑前駅近くに7月、布団店「表参道布団店。」(港区南青山3、TEL 03-3470-7350)がオープンした。経営は表参道布団店(同)。

白色が映えるカラーリングを採用した店内

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 同社社長の古賀貴之さんは寝具の販売店を経営していたが、「布団業界の商習慣や商品のデザイン性の低さなど、他業種と比べてイノベーションが進んでいない」ことに危機感を持つとともに、「そこにビジネスチャンスを見出だしていた」。今年2月からクリエーティブディレクターの室井淳司さんと共にブランド立ち上げへ向け動き出し、寝装問屋に勤めていたほか、布団販売の人材育成などを手掛けてきた手呂内憲さんをプロダクトディレクターに迎え商品を開発。5月に同社を設立した。

 布団をインテリア商品と捉え、店舗の出店地を含め青山・表参道をベースにすることを決めていた。「洗練されたイメージ」「国内外での知名度の高さ」「デザインとの親和性」など「表参道という地名が持つブランド資産を使った方がイメージの確立が早い」と判断し、ブランド名を決めた。

 初の直営店となる同店の店舗面積は40平方メートル。店内は、商品の白色が映えるカラーリングを採用したほか、随所に「モダンで高級な意匠」を取り入れた。入り口棚部分の柱は竹をイメージしてランダムな傾斜を付けるなど、日本のブランドであることを連想させる。

 商品にはヨーロッパ産の羽毛を使い、白く「シンプルな」デザインに仕上げる。現在展開するのは、フランスのブルゴーニュ地方で飼育されたアヒル(ダック)の羽毛を、「60番手サテン」の生地で包んだ掛け布団「ホワイトダック60」(シングル=2万790円、セミダブル=2万4,990円、ダブル=2万9,190円)、60番手サテンの天然コットンを使うダウンピロー(中=1万290円、大=1万4,700円)など9種。羽毛は国内で洗浄し、商品の縫製は国内の提携工場で行っている。

 「布団にもデザイン性が欲しいという方や国内生産の布団を使いたいという方に届くブランドであれば良い」と考えていることから、「売り上げのためにデザインを壊したり、いたずらに商品数を増やしたりせず、デザイン同様シンプルな商品構成で、ブランドイメージに合った商品のみを発表していく」という。「安全性や清潔であることを前提にすると、国内で作るということは省けないプロセス。低価格帯布団ブランドより割高になっても、そこに共感していただける方にご購入いただければ」と古賀さん。

 オープン後は20~30代の男性を中心に、20~50代と幅広く来店。男女比は7対3程度。本格的に告知をしていないが、「既に予想を上回る売れ行き」で、来店客の半数以上が「何かしら商品を購入している」という。

 営業時間は13時~19時。水曜定休。国内の実店舗は同店のみの予定で、インターネット上での販売を中心に行う。3年後をめどに、各国に出店するなど国外での展開も視野に入れる。

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