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幡ヶ谷に「パドラーズコーヒー」旗艦店 ポートランド「スタンプタウン」正規取扱店

木目を基調にした店内

木目を基調にした店内

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 幡ヶ谷駅近くに4月4日、米ポートランドの「Stumptown(スタンプタウン)Coffee Roasters」のコーヒー豆を使うコーヒーショップ「PADDLERS COFFEE(パドラーズコーヒー)」の旗艦店(渋谷区西原2、電話番号非公開)がオープンした。

樹齢約50年の桜の木が植えられている店頭にはテラスも用意

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 1999年に創業したスタンプタウン。創業者のデュエン・ソレンソンさんらは「高いクオリティーを誇る」小規模農園と直接取引を始め、原産地から農園の特定、豆の品質などのデータの明示、焙煎(ばいせん)日をパッケージへ記載するなどしてコーヒーを「ワイン化」。コーヒーの「サードウエーブ(第3波)」の一端を担っている。

 約7年間ポートランドに住んでいた経験を持つ松島大介さんが手掛ける「パドラーズコーヒー」は、日本で初となる正規取扱店として2013年にオープン。飲食店内のカウンターなどを借りるコーヒースタンドで出店し、現在は渋谷の「トッド スナイダー・タウンハウス」(神宮前6)内のバーでも営業している。店名は「ゆっくり進んでいく」という思いを込め「PADDLE OUT」から命名した。

 当初からの念願かなった出店となる旗艦店。場所は最初にオープンした参宮橋からも近い場所で渋谷区内を考えていたという。西原商店街の一角で、松島さん自身が商店街で生まれ育ったこともあり、「自然とコミュニティーが形成されている」ところに魅力を感じているという。

 店頭に植えられている樹齢約50年の桜の木が目印。店舗面積は約20坪。店内23席のほかテラス席も用意。住居だった空間を自分たちで半年かけて改装した店舗は木目を基調に仕上げた。客同士も交流できる空間を目指した店内中央に置く8人掛けのテーブルは、1920年~30年代にアメリカの船内で使われていたもので椅子も一体になっている。店内には松島さんが集めてきたオブジェなどを飾り、1970年代のブラックミュージック、ジャズなどをレコードで流している。エントランス近くにはギャラリーを設け、今後ワークショップなども予定している。

 これまではハンドドリップでコーヒーを提供してきたが、同店では新たにエスプレッソでの提供を始めた。メニューはエスプレッソ(450円)やラテ(550円)、本日のコーヒー(フレンチプレス、500円)などコーヒー5種類とシンプル。今後は軽食の提供なども視野に入れている。店頭ではポートランドから週替わりで輸入する豆(200グラム1,500円~)をはじめ、シール(100円)やトートバッグ(4,320円)などオリジナルグッズも販売する。

 松島さんは「さまざまな人が集まれる場所を作りたいという思いからスタートしている。コーヒーショップは朝から誰でも毎日でも来られる場所。コーヒー好きの方だけでなく、老若男女問わず地元の方に日常的に、公民館のように使ってもらいたい」と話す。「コーヒー豆と同じく店舗も人の手が加わっている。心地よい空間で、コーヒーもおいしいと思っていただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は7時30分~18時。

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