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仏発アバンギャルド・フェス「オール・ピスト」、渋谷・宇田川町などで初開催

カンヌ映画祭最高賞を受賞した「ブンミおじさんの森」の元となった「ブンミおじさんへの手紙」(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)より

カンヌ映画祭最高賞を受賞した「ブンミおじさんの森」の元となった「ブンミおじさんへの手紙」(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)より

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 渋谷・宇田川町のミニシアター「アップリンクファクトリー」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で6月6日~8日、複合アートフェスティバル「HORS PISTES(オール・ピスト)東京2011」のフィルムスクリーニングが開催される。

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 「オール・ピスト」は、仏・パリの文化複合施設「ポンピドゥーセンター」が2006年から毎年冬に開催。短・中編映像作品の紹介を中心に、アーティストによるワークショップやシンポジウムなどを開き、「表現の多種多様性を知覚・共有」するアバンギャルド・フェス。

 国内初開催となる今回、フランスでの上映作品をはじめ、国内のアーティストの作品を織り交ぜたオリジナルの上映プログラムとシンポジウムのほか、フランスからアーティストが来日しワークショップなどを展開する。

 6日には、パペットアニメーション「パペットボーイ」(ヨハネス・ニホルム監督、2008年)やカンヌ映画祭最高賞を受賞した「ブンミおじさんの森」(2010年)の元となった「ブンミおじさんへの手紙」(2009年、いずれもアピチャッポン・ウィーラセタクン監督)、ユーチューブで自己表現する人たちの映像を使った「Because We Are Visual」(オリビア・ロシェット監督、ゲラルド=ヤン・クレース監督、2010年)など海外の映像作品を上映。7日の上映作品は「コロ石」(三浦崇志監督、大力拓哉監督、2010年)などで、同作上映後には両監督によるトークイベントも開く。

 8日は国内の映像作品を上映。「実験映画」の草分け的存在の飯村隆彦さんの「くず」「Ai(LOVE)」(いずれも1962年)を筆頭に「セレクション1」(19時~)では社会への違反的な視点を中心にした作品を、「セレクション2」(20時30分~)では「より内面的なイメージ」を中心とした作品を、それぞれ紹介する。

 「オール・ピスト東京2011」は同4日から開催。期間中、代官山のイベントスペース&バー「M(エム)」(恵比寿西1、TEL 03-6416-1739)では、諏訪敦彦監督や写真家のホンマタカシさんらを招いたシンポジウムや、パリのクリエーターチーム「ANDREA CREWS」と東京発のクリエーターチーム「BANZAI」によるワークショップなどを、9日には六本木のイベントスペース「SuperDeluxe」(港区、TEL 03-5412-0515)で演劇やVJなどアーティストが集結し「映像ライブパフォーマンスナイト」を、それぞれ開催する。

 料金は、フリーパス(アップリンク)=大人3,500円・学生3,000円、1プログラム(アップリンク)=当日1,500円、前売り・学生1,000円ほか。各プログラムの開催時間などはホームページで確認できる。オール・ピスト東京2011は今月12日まで。

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