3年間撮り続けた「原宿警察署」工事現場-女性写真家が渋谷で個展

3月に完成した原宿署新庁舎周辺には自然も多く残る ©Asa Kino

3月に完成した原宿署新庁舎周辺には自然も多く残る ©Asa Kino

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 今年3月、原宿・明治通り沿いに完成した原宿警察署新庁舎(渋谷区神宮前1)の建設現場を約3年間にわたりとらえ続けた女性写真作家・紀(きの)あささんの個展が4月15日から、渋谷「アップリンク・ギャラリー」(宇田川町、TEL 03-6825-5502)で開催される。

3月に完成した「原宿警察署」新庁舎外観

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 愛知県生まれの紀さんは、東京綜合写真専門学校(横浜市)を卒業後、写真作家に。原宿・東郷神社隣接地で原宿警察署の新庁舎建設工事が始まった当初、現場近くに勤めていたことから興味を持ち、完成に至るまで周辺一帯の「定点観測」を続けてきた。

 きっかけは「当時、間違った情報で警察署内に刑務所(実際は留置場)ができると聞いて驚いたこと」(紀さん)。工事開始直後は現場が塀で囲まれていたこともあり「どんな建物ができるのかと注目するようになった」(同)という。

 3年間撮り続けた作品は千枚以上。神社も近く多くの自然が残る現場周辺の様子を、独自の視点で撮り続けた。建設工事に際し、住民からの反対の声も耳にしていたが「今では新しい建物を見上げて『いいものができたねぇ』と通り過ぎて行くおばあちゃんも、『これって警察だったんだ』と通り過ぎて行く青年もいる。計画に対する異議や賛同が目的ではなく、『街の一部』として動き出す場所のこれまでの『時間』を撮りたかった」(同)と話す。

 「green green」と題した今回の個展では、工事が始まった2006年5月から撮りためてきた作品の中から約70点を展示する。今月28日・29日には新宿「エコギャラリー」で千点以上の作品を公開する展示も行う予定。

 営業時間(アップリンク)は12時~22時。入場無料。今月20日まで。

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