ショップ・オフィス・ホテルを併設する複合施設「JINNAN VALLEY(ジンナンバレー)」(渋谷区神南1)が7月17日、渋谷・神南エリアに開業した。
都心を中心に築古ビルの再生事業を展開するリアルゲイト(千駄ヶ谷3)の新施設。渋谷公園通りから1本入った路地に位置する、1976(昭和51)年に完工した築50年のビルをリノベーションした。
地下1階付きの5階建てで、延べ床面積は1238.31平方メートル。以前は、1階がショップ、2階~4階が事務所、5階がオーナーの住宅だった。定期借家契約満了のタイミングで、オーナーが建て替えかリノベーションを検討していたなか、同社が一棟借り上げた。
1階~4階をつないでいた階段部分を解体したほか、外壁を補修しや設備や防水設備などを更新した。同社が借り上げる前に、補強材による耐震補強は行われていたという。神南エリアの持つストリートカルチャーと、築50年のビンテージ感を調和させた「ストリート×ビンテージ」をコンセプトに掲げる。
ホテルや外観、エントランスのデザインはライン(目黒区)が担当。共用フロアのアートやホテル客室内に飾るアートを手がけたのは、ストリートアーティストAruta Soupさん。同施設のコンセプトなどに合わせて、Aruta Soupさんの代表的なモチーフの包帯を巻いたウサギのキャラクター「ZERO」を描き下ろした。
施設内は、ショップ1区画、シェアオフィス8区画、ライフスタイルホテル5区画、ホテル4区画で構成。1階に位置するショップには、サッカーショップ「KAMO」の新業態店「Clubhouse by KAMO」が出店。「施設の顔」となることから、内装などもリアルゲイトが確認しながら作り上げた。バーカウンターを併設していることから、今後、同施設を利用するワーカーや宿泊者向けの特典・朝食などの提供も検討していく。
シェアオフィスは2階~3階に展開。2階=5室(16.35平方メートル~88.56平方メートル)、3階=3室(40.85平方メートル~89.09平方メートル)。建物の骨格をあえてむき出しにしたインダストリアルな空間に仕上げる。
4階「ライフスタイルオフィス」エリアには、5室(25.52平方メートル~36.59平方メートル)を用意。ソファやテーブルなどのラウンジセットに加え、テレビやシャワーブース、洗濯パンなどを備える。オフィス利用だけでなく、プライベートサロン(サービス店舗)やアトリエとしても使えるようにした。
共用設備として、2階にはフォンブース3室、会議室1室(定員8人、30分550円)、3階に小規模のラウンジを用意。屋上テラスも入居者専用スペースとなる。
ホテル「SHIFT HOTEL SHIBUYA JINNAN」は、SQUEEZE(北海道北広島市)と協業して手がけるリアルゲイトとして2拠点目となるホテル。宿泊管理システム「suitebook」を導入したホテルで、4階に1室、5階に3室の計4室を用意。家族やグループでも利用できる4人~8人向けの造りとなる。
室内は1970年代~80年代のニューヨーク・ブルックリンをデザインテーマに仕上げ、オリジナルのバンクベッドなどを置く。4~5泊程度の中長期滞在を想定し、カトラリーや食器、電子レンジ、シンク、洗濯機も完備する。宿泊料は4万円程度~。今月1日に営業を始めたが、、外国人観光客を中心に宿泊しているという。