見る・遊ぶ

渋谷に新ライブホール「シブヤラブズ」 2000人規模、新ランドマークに

西川貴教さん(中央)、長谷部健渋谷区長(右から3番目)、バンダイナムコホールディングス桃井信彦副社長(右から2番目)らが参加したオープニングセレモニー

西川貴教さん(中央)、長谷部健渋谷区長(右から3番目)、バンダイナムコホールディングス桃井信彦副社長(右から2番目)らが参加したオープニングセレモニー

 渋谷・井の頭通り沿いの新ライブホール「Shibuya LOVEZ(シブヤラブズ)」(渋谷区宇田川町)のオープニングセレモニーが6月2日に行われた。

ステージから望む館内の様子

[広告]

 バンダイナムコホールディングス(港区)が初めて手がけるライブホールとなる同施設。運営は音楽事業やライブ事業を担うバンダイナムコミュージックライブ(恵比寿1)の100%子会社で、同施設の運営・管理を行うことを目的に2024年4月に設立した「バンダイナムコベース」(同)が行う。

 同施設の開発は、バンダイナムコホールディングスが同所の土地を取得した10年前にさかのぼる。コロナ禍でスタックした時期もあったが、4年前に稟議を上げた。コロナ禍の経験からライブエンターテインメントの未来に悩みもあったが、「人が同じ空間に集って同じ瞬間を分かち合い、共感することに非常に価値があると再認識」(同社桃井信彦副社長)し、同施設の開業を決めた。同グループはかねてIP(知的財産)戦略のアウトプットとして、ライブや舞台などリアルエンターテインメントも手がけてきたが、昨今数千人規模のライブホールが減っている背景もあり、自社で開発した。

 施設名の「ラブズ」には、エンターテインメントやカルチャーへの「好き」などの思いを込めた。桃井副社長は「エンタメの仕事は、当事者に愛がないと大体いい結果につながらないのが鉄則。ド直球の名前で展開したい」と触れた。ロゴデザインは、「攻殻機動隊」などで同グループとの縁もあるアートディレクター、フォトグラファーの田島照久さんが手がけた。

 敷地面積は約3400平方メートル。地上4階・地下1階の5フロアで、延べ床面積は約8200平方メートル。天井高は15.68メートル。屋根や外壁は鉄筋コンクリート、屋上には防音ルーバーなど、出入り口や搬入口には防音シャッターを採用し、設備騒音、振動、音漏れ防止対策を講じる。屋上は緑化し、再生可能な建材を使うなど環境にも配慮した。

 井の頭通り沿いにメインエントランスを設け、エントランス上部にはLEDサイネージを設置。外階段でつながる2階屋外にはガーデンスペース(500平方メートル)を設ける。ガーデンスペースは、入場待機列の形成などに使うほか、「ガシャポン」などを置き、施設利用者以外も使えるようにする。同スペースは、終演後の混雑緩和を目的に活用する2階のサブエントランスとつながる。

 1階に舞台を設置。奥行きを短くした横長構造で、標準間口は幅14.5メートル~18.2メートル×高さ7メートル~8.8メートル。奥行きは舞台先から舞台奥までで10.8メートル。総面積は321.8平方メートル。舞台の高さは客席床面から1.2メートル。

 収容客数はアリーナ着席時で1698人、アリーナスタンディング時で2036人。階層内訳は、1階=着脱式のシートなどを採用し着席時591席、スタンディング時は876人または919人、2階=591席(車いす利用者席3席含む)、3階=442席、4階=バルコニー付きのスイートルーム7室(74席)。年間50万人以上が来場予定。

 地階は駐車場(16台留め置き可能、11トントラック搬入可能)をはじめ、手洗いとシャワー付きの楽屋4室や、控室7室、グリーンルーム3室などを設ける。混雑緩和のため、手洗いとドリンクカウンターは各階に設置。コインロッカーは2階の屋内とガーデンスペースに計360台(1サイズ、300円)を用意する。

 基本利用料(利用時間は9時~22時)は、本番日=月曜200万円、火曜~木曜220万円、金曜・祝前日250万円、土曜・日曜・祝日260万円、準備日(設営・搬出など)=同140万円、同154万円、同200万円、同208万円。本番日は1ドリンク制(600円)。

 「情報発信基地」と位置付け、音楽ライブ、演劇、eスポーツ大会、ファッションショー、講演会などに対応。グループのIP創出やアーティスト育成にもつなげるため、グループ主催の公演も行う。2026年度は、音楽や演劇のジャンルを中心にほぼ100%で稼働予定だという。

 開業を記念し、こけら落とし企画「Shibuya LOVEZ OPENING SERIES」を今月27日~7月26日に展開。今月27日・28日は西川貴教さんと、西川さんのソロプロジェクト「T.M.Revolution」が公演を行う。オープニングセレモニーに出席した西川さんは「スタートにふさわしい公演を2日続けてお送りしたい」と意欲を見せた。

 長谷部健渋谷区長は「街の原動力となるエンターテインメントを大きく前進させるような施設が加わった。渋谷を愛する人を増やす施設になれば」と期待を込めた。渋谷区商店会連合会の大西賢治会長は、自身の生家が近いことに触れつつ「最近はエンタメの箱が少なかった。この場所を盛り上げるのは渋谷の発展にもつながる。ハチ公やスクランブル交差点と共に皆さんに覚えてもらえる場所になれば」と話した。

 バンダイナムコベースの伍賀一統社長は「ここから生み出される『好き』という熱い思いと、人と人、人と社会、人と世界がつながる場所でありたい。この場所が若者の街、流行の最先端である渋谷にあることが一番大事。新しいランドマークになれるよう頑張っていきたい」と意気込んだ。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース