見る・遊ぶ

サンロッカーズ渋谷、アルバルク東京に先勝 今季初のダービー戦

第2クオーターにレイアップシュートを決めた渡辺竜之佑選手(右から2番目)

第2クオーターにレイアップシュートを決めた渡辺竜之佑選手(右から2番目)

  • 2

  •  

 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)とサンロッカーズ渋谷(同、SR渋谷)が12月12日、今季初のダービー戦を迎え71-73でSR渋谷が先勝した。ダービー戦ということもありチケットは完売し、1393人(制限付き)が来場した。

第3クオーター得点を重ねた津山尚大選手

[広告]

 渋谷区をホームタウンにする両チーム。A東京は敗戦した前節の「悔しさをバネに臨んでほしいと話し、何が何でも勝とうという気持ちで試合に入った」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))。一方SR渋谷は、「自分たちのバスケットをして勝って、チャンピオンであるA東京に挑戦したい」(伊佐勉HC)と前節を勝利し、4連勝でA東京のホームに乗り込んだ。

 パヴィチェヴィッチHCが「渋谷と戦う時は毎回タフなゲームになる」と話した通り、この日も激戦となった。第1クオーター(Q)は、ガードにWチームを仕掛けるSR渋谷に対し、A東京がノーマークの選手へしっかりパスをつなぎ得点を挙げるなど21-18とリード。第2Q立ち上がりは互いに得点が停滞し、こう着状態となったが、A東京は須田侑太郞選手が3ポイント(P)シュートを連続で決めリードを奪う。しかしSR渋谷は同Q中盤で渡辺竜之佑選手がボールを奪うプレーを見せると、ガードにWチームを仕掛けミスを誘発するなどディフェンスの強度を上げて点差を詰め、37-38と逆転し前半を折り返した。

 同Qのオフィシャルタイムアウトのタイミングには、レフェリーがコールする前に伊佐HCがコート内に入ってしまいテクニカルファウルを宣告された。伊佐HCは「申し訳なかった」と話しつつ、「いくつかファウルに見えたプレーが取ってもらえなかったので、選手のメンタルがレフェリーに行かないように、あえて自分が話しにいった」と、その場面を振り返った。その姿に渡辺選手は「全員が刺激を受け、また頑張ろうという気持ちになった」とも。

 第3Q序盤には、SR渋谷が前線からのプレッシャーディフェンスでボールを奪い得点を挙げたほか、パス回しからゴール下の得点、ボールを奪うプレーからのダンクなどで一時9点のリードを奪う。しかし、A東京は同Q途中出場した津山尚大選手がフリーの3Pを沈めると、「渋谷のビッグマンのディフェンスを見ながら、パスするように見せかけてドライブ(ドリブルでリングにアタックするプレー)に行くことを(安藤)誓哉さんとも話していた」とドライブから得点を重ね攻撃を引っ張り、2点差まで詰め寄った。

 勝敗を分けた最終Q、終盤にSR渋谷が3連続得点で一歩抜け出すが、A東京は攻守のリバウンドで体を張り、残り9.1秒で安藤選手がロングレンジの3ポイントシュートを沈め同点に追いついた。SR渋谷はこのタイミングでタイムアウトを要求。ベンドラメ礼生選手のアタックが第1候補のプランだったというが、ライアン・ケリー選手がスローインでボールを受けると1対1を仕掛けファウルを誘発。得たフリースロー2本を沈め勝ちきった。他の4選手はコートの端に広がり、ケリー選手が1対1をするスペースを作ったことから、伊佐HCは「チームで攻めた9秒」と振り返った。一方、A東京はチームファウルが溜まっていなかったことから、シュート前にファウルをするアイデアがあったが、シュートモーションでのファウルとなり、「最悪なケースの終わり方になった」(パヴィチェヴィッチHC)。

 SR渋谷は今季初の5連勝となり、「素直にうれしい」と喜びを表現した渡辺選手。この日はA東京の田中選大貴選手を止める役割としてスタートから出場したが、「これまではプレッシャーのかけ方が大胆だったのでファウルがかさんでいたが、ファウルしないようにタフに付くように意識した」と言い、この日はノーファウルで試合を終えた。ここ数試合リングにアタックしシュートを決めるプレーを見せているが、この日も第2Qにボールを運びそのままレイアップまで持ち込んだ。「プレッシャーが強く来たらリングにアタックしようと考えている」と話した。

 津山選手は同郷であるSR渋谷の山内盛久選手とマッチアップする場面も見られた。試合前には「思いっきり戦おうと話した」ことを明かしつつ、「前半山内さんにドライブを2本やられたので、最初から(ディフェンスを)アグレッシブにできたら」と振り返った。

 両チームは13日も同所で戦う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース