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アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷に大勝 今季初ダービーは1勝1敗

コンディションがあまり良くない中自身に「発破をかけて」戦った田中大貴選手(中央)

コンディションがあまり良くない中自身に「発破をかけて」戦った田中大貴選手(中央)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)とサンロッカーズ渋谷(同、SR渋谷)が12月13日、ダービー2戦目を戦い、A東京が100点ゲームで大勝した。

両チーム最多28得点をマークしたライアン・ケリー選手

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 前日71-73でSR渋谷が勝利し迎えた2日目。A東京は前節から2連敗となっていた中、「負けられない」(田中大貴選手)試合となった。田中選手自身、「負けが込んで精神的にきついものがあるし、正直いろいろな所に問題を抱え、調子がいい体の状態ではない」と明かしつつ、「主力である自分や安藤(誓哉)、(アレックス・)カークが仕事をしないとと、自分に発破をかけて」試合に臨んだ。

 試合の立ち上がりから田中選手が連続でシュートを決めたほか、ブロックショット(シュートブロック)に行ったりボールを奪うプレーを見せたり攻守でチームを引っ張る。第1クオーター(Q)に「受け身になっていた」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))SR渋谷は、「自分たちのバスケットをしよう」(同)とボールマンへのWチームからパスをカットし得点につなげるなど点差を詰めた。同Q終盤にはリバウンド争いやルーズボールへの飛び込みなど、両チームが激しい争いを見せた。

 後半立ち上がりは、10点リードで迎えたA東京が「常に話しているポイントの一つ」(ルカ・パヴィチェヴィッチHC)であるリングへのアタックから得点を重ねる。SR渋谷は「流れを変えたい」(伊佐HC)は選手全員を交代する場面も見られ、10点前後の点差で試合が進む。それでもA東京は、リングにアタックするプレーからの3ポイント(P)シュートや、ディフェンスでミスを誘い得たチャンスで得点を挙げ、点差を広げることに成功。SR渋谷は終盤もボールマンにWチームを仕掛けるが、「ディフェンスが良くなくてワイドオープンをつくられた」(伊佐HC)と、A東京が3連続で3Pを決めるなどし104-80で勝利を収めた。

 パヴィチェヴィッチHCは「速攻からの得点、セカンドチャンス(ディフェンスリバウンド)の得点をいかに抑えるかがキーポイントだったが、しっかりと修正できた。渋谷はフィジカルなチームで、エネルギーをいかに見せてハードに戦うかが一つの鍵だった。出だしで主導権を握れたのが良かったし、昨日の負けを上回るような形で勝てた」と勝利を喜んだ。

 SR渋谷ライアン・ケリー選手は両チーム最多28点をマークしたが、「ビハインドになった理由の一つは自分のシュートが決まらなかった事。後半はチームメートが自分を見つけてパスを回してくれたが、個人的にもっと早い段階でシュートを決められていたら」と悔やんだ。伊佐HCは「100失点はふがいないディフェンス。高い確率でシュートを決められ、ディフェンスが攻略され、オフェンスリバウンドを取られ、やるべき強度が落ちた」と振り返りつつ、「同地区対決で連敗はどうしても避けたかったので、最低限の仕事はできたかな。A東京は同一カードで連敗しないチームなので、再チャレンジしたい」と話した。

 リーグの途中ではあるが、SR渋谷は16日には天皇杯の試合が予定されており、東京エクセレンスと戦う。ライアン・ケリー選手は「(今日の負けが)次の試合に絶対に影響してはいけないし、切り替えてしっかり戦おうとチームメートと話した。昨年優勝し、ディフェンディングチャンピオンになれるチャンスがあるので、今日以上の良い試合をしたい」と話し、伊佐HCは「最初の5分気を付けて、自分たちのバスケットで次に進めるようにしたい」と意気込んだ。

 A東京は次節となる19日・20日はアウェーで宇都宮ブレックスと戦い、年内最終戦となる26日・27日にはホームに名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎える。

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