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代官山に米発「クロニクルブックス」 洋書・児童書・文房具常時400点超

店舗外観

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 代官山・キャッスルストリートに3月16日、米サンフランシスコ発出版社「クロニクルブックス」の専門店「クロニクルブックス 代官山」(渋谷区代官山町、TEL 03-5784-1408)がオープンした。経営は、カルチュア・コンビニエンス・クラブの連結グループ会社クロニクルブックス・ジャパン(目黒区)。

キッズスペースも備える店内

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 「クロニクルブックス」は、1967年にサンフランシスコの新聞社「サンフランシスコ・クロニクル」の出版部門として設立し、1995年ごろから文房具も手掛けている。日本では、1992年に「不思議な文通-グリフィンとサビーヌ」(河出書房新社)が出版されて以降、出版社や小売店などがそれぞれで商品を輸入・販売していたが、昨年4月に国内総代理店としてクロニクルブックス・ジャパンが設立された。

 「異なる視点でモノを見る」ことを大切にしている同ブランド。書籍は、ポップカルチャー・フード&ドリンク、ライフスタイル、アート、児童書の5つのカテゴリーを展開。紙製を中心とした文房具とともに、見た目の美しさ・楽しさ、手触りなどディテールにこだわった商品作りを心掛け、年間200タイトル以上の書籍・児童書、年間100点以上の文房具を製作している。

 米国内に次ぐ世界で3店舗目、日本初の専門店となる同店の店舗面積は13坪。米国の店舗のデザインを模したという店舗は、木目の什器を配置し、ブランドカラーの水色をアクセントに取り入れた。サインなどには眼鏡のブランドロゴもあしらっている。店内中央のテーブルは1カ月ごとにテーマを変えて商品をディスプレーするという。

 日本でのコアターゲットは20~40代の女性。構成比率は、文房具5対児童書3対大人向け書籍(洋書中心)2程度で、常時400点以上の商品をそろえる。商品例は、タイプライターを模したケースのメモ帳(1,966円)、奈良美智さんのポストカード30枚セット(以上1,296円)、10カ国で50万部以上を売り上げている世界中の街を題材にした塗り絵「Fantastic Cities」(2,268円)、ベーカリー「タルティーンベーカリー」のレシピ本(4,536円)、真ん中に指人形が付いた絵本「フィンガーパペット」シリーズ(907円)など。同店では同ブランドと姉妹会社のデザインステーショナリー「ガリソン」の商品なども扱う。

 米クロニクルブックス社にとって、日本は売り上げ4位の市場であることから「ブランドの世界観を表現できる専門は重要」と話す米本社ジャック・ジェンセン社長。「違う物の見方ができる商品がそろっている。完璧なギフトを見つけることができるはず」と来店を呼び掛ける。米国内では、サーフショップにはサーフィン関連書籍を置くなど、同ブランドの書籍を取り扱う店舗の7割ほどが書店以外の業態であることから「(書店以外で)書籍を扱うと滞在時間が長くなり相乗効果が生まれる。日本でもそのライフスタイルを広げていければ」とも。

 ストアマネジャーの田中利明さんは「手に取ってみてワクワクしていただければ。サンフランシスコの文化も含めて紹介していきたい」と意欲を見せる。初年度売り上げ目標は2,500万円~3,000万円。クロニクルブックス・ジャパンは今後、卸も続けつつ他店舗化も視野に入れているという。

 営業時間は12時~20時。店内ではワークショップを開くなど定期的なイベントの開催も予定する。

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