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渋谷で子ども向け「キネコ国際映画祭」 29作品、ライブ・アフレコも

セリフがある作品はその場で日本語の吹き替えを行う

セリフがある作品はその場で日本語の吹き替えを行う

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 渋谷区文化総合センター大和田「さくらホール」(渋谷区桜丘町)とシダックス・カルチャービレッジ「カルチャーホール」(神南1)で8月11日、子ども向けの映画祭「キネコ国際映画祭2015」が始まった。主催はキンダー・フィルム(新宿区)。

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 ベルリン国際映画祭児童映画部門「キンダー・フィルムフェスト・ベルリン」の協力を得てスタート「キンダー・フィルム・フェスティバル」が前身となる同映画祭。1992年の第1回は東京都児童会館(渋谷1)で始まり、「こどもの城」(神宮前5)、日比谷公会堂調布市グリーンホールなど会場を移して開催してきた。

 23回目を迎える今年、「日本の作品を世界に発信する」ことを新たな目標に掲げ、「世界的に注目を集める」渋谷に開催地を戻した。同時に、魔除け・幸運などを意味する「黒い招き猫」と「キネマ(映画)」を掛け合わせた造語「キネコ」に改名した。

 同祭では、セリフがある上映作品は全てその場で日本語の吹き替えを行う「ライブシネマ」で上映するのが特長。今年は新たに、コンペティション作品のみを対象にバリアフリー上映を始める。通常の吹き替えに加えて、作中の必要な状況を副音声(ライブ)で伝えるほか、風上の翻訳字幕に加えて作中の音楽などの状況を特殊な字幕を付ける。

 期間中は29作品を上映。一般公募する子どもたちがグランプリを決める「コンペティション部門」には、長編2本、短編12本がラインアップ。作品は、映像制作プロダクション「ロボット」(恵比寿南3)が手掛けた「ゴールデンタイム」(対象年齢5歳~)、小さなイモムシが主役の「ニャッキ!~ガラクタDANCE~」(1歳~)など。クレイアニメーション「ひつじのショーン」の劇場版「映画ひつじのショーン」をプレミア上映するほか、スタジオジブリの「かぐや姫の物語」(以上、各5歳~)、英発「きかんしゃトーマス」(1歳~)などを特別上映する。

 さらに今年は戦後70年を迎える年であることから、イスラエル映画を特集。ポーランドの作家ウーリー・オレルブさんの「走れ、走って逃げろ」を原作にした、8歳のユダヤ人少年が身の上と名前を偽ってナチス・ドイツを逃れ終戦までの3年間を生き抜いた実話を基にした「ふたつの名前を持つ少年」など長編・短編各2本。

 期間中は「ライブシネマ」体験などのワークショップも行う。

 当日の鑑賞料は、さくらホール=子ども(3歳~17歳)700円、大人(18歳以上)1,300円、シダックス・カルチャーホール=大人・子ども一律500円。いずれも2歳以下無料。今月15日まで。

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