渋谷の名画座で「映画館大賞」特集-メジャーから単館系まで多彩に

「第2回映画館大賞」でグランプリを獲得した「グラン・トリノ」©2008  VILLAGE ROADSHOW  FILM(BVI)LIMITED

「第2回映画館大賞」でグランプリを獲得した「グラン・トリノ」©2008 VILLAGE ROADSHOW FILM(BVI)LIMITED

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 渋谷の名画座「シネマヴェーラ渋谷」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-7703)で4月17日、全国の映画館スタッフが選ぶ「第2回映画館大賞」の入賞作7本を公開する特集上映「映画館大賞2010」が始まる。

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 主催は、映画サイト「映画館主義」編集部有志による堂画館大賞実行委員会。「映画を送り届ける側の『先端』に位置する映画館スタッフの生の声を届けたい」と昨年発足した同賞では、全国の独立系映画館150 館のスタッフが、2008年12月1日~昨年11月30日に封切られた映画800本以上の中から「スクリーンで見てもらいたい作品」を選ぶ。

 初開催となった昨年の大賞作「ダーク・ナイト」に続き、今回大差で大賞に輝いたのは、クリント・イーストウッド監督の「グラン・トリノ」。身内にもかたくなな態度を崩さなかった白人の老人(イーストウッドさん)と、彼がもともと差別の対象にしていたアジア系の少年(ビー・ヴァンさん)との交流を描いた同作は、同監督の俳優業引退作品とも言われ話題を集めた。日本では昨年4月に公開。

 渋谷圏では「渋谷シネパレス」(宇田川町)で昨年10月に公開された話題作「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(ケニー・オルテガ監督)は3位にランクイン。「上映時の劇場の一体感、上映終了後に巻き起こる拍手などなど、他の作品ではあり得ないお客さんからの率直な反応が多かったようだ」と実行委員会関係者。

 ワーナー・ブラザース映画配給作品などのメジャー系映画に加え、上映時間4時間の邦画「愛のむきだし」(園子温監督)や韓国映画「母なる証明」(ポン・ジュノ監督)など、単館系作品が上位にランキングされているのも同賞の特徴。

 会場では、入賞作の中から上位入賞作品・特別部門受賞作などを各日1作品リバイバル上映する。「グラン・トリノ」(17日)、「ディア・ドクター」(2位、18日)、「愛のむきだし」(4位、20日)、「母なる証明」(7位、21日)、「ポチの告白」(選者=坂本順治さん、22日)、「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」(選者=中谷美紀さん、23日)、「かも」(選者=山根貞男さん、24日)をレイトショー上映する。

上映開始は20時(20日のみ18時)。鑑賞料は各1,300円。今月24日まで(19日は休映)。

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