「50年後の自分」を写真表現-写美で「マイ・グランドマザーズ」展

被写体自ら50年後の「自分」を表現するマイ・グランドマザーズシリーズを一堂に展示(写真=「YUKA」2000年、作家蔵)©Yanagi Miwa

被写体自ら50年後の「自分」を表現するマイ・グランドマザーズシリーズを一堂に展示(写真=「YUKA」2000年、作家蔵)©Yanagi Miwa

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 国内外で活躍する現代美術家やなぎみわさんの個展「マイ・グランドマザーズ」が3月7日より、東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099、以下「写美」)2階展示室で開かれている。

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1967年神戸生まれのやなぎさんは、京都市立芸術大学大学院美術研究科を修了後、1993年に京都で初の個展を開催。1996年からは海外の展覧会にも参加し、年配の女性が祖母の思い出を語るビデオ作品「グランドドーターズ」や、少女と老女の物語をテーマにした写真と映像のシリーズ「フェアリーテール」などの作品を発表。

これまでの主な個展は、「クリテリオム31」(1997年、水戸芸術館現代美術センター)、「やなぎみわ展」(2002年、ローマ文化会館)、「MIWA YANAGI」(2004年、独グッゲンハイム)など。今年6月~11月には、国際美術展「第53回ベネチア・ビエンナーレ」(日本館)での展示も決定している。

 同館では今回、2000年の発表以来国内外で高い評価を得てきた「マイ・グランドマザーズ」シリーズの全作を一堂に展示する。同シリーズは、若い女性が「自ら」を演じ、自身が思い描く50年後の自分表現する写真作品。背景や服、表情に至るまで被写体との対話を繰り返しながら作り上げる作品には、現実と想像の世界が織り成す「濃密」な時間が流れる。

 各作品には、独特な口語表現で語られる「将来」の姿について記したテキストも添える。作品数は、新作を含む全26点。会期中、第2・第4金曜(14時~)にフロアレクチャーを行う。

 開館時間は10時~18時(木曜・金曜は20時まで、入館は閉館30分前まで)。月曜休館。入場料は、一般=800円、学生=700円、中高生・65歳以上=600円。5月10日まで。

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