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サンロッカーズ渋谷、代々木第二で最後の試合 田中大貴選手「特別な場所」

「特別な場所」でチーム最多の15得点を挙げた田中大貴選手(左)

「特別な場所」でチーム最多の15得点を挙げた田中大貴選手(左)

 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月22日、今季最後となった国立代々木競技場第二体育館(渋谷区神南2)での試合を宇都宮ブレックス(以下、宇都宮)と戦った。

田中大貴選手と比江島慎選手のライバル同士の対決も注目を集めた

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 1964(昭和39)年の東京オリンピック時にバスケットボール会場として使われた、「聖地」としても知られる同体育館。建築家・丹下健三による特徴的な建築は2021年、第一体育館と共に重要文化財に指定された。Bリーグでは、SR渋谷とアルバルク東京(2024‐25シーズンまで)がホームアリーナの一つとして使ってきた。

 チケットは完売し3176人が来場。この日は、大学時代からのライバル関係であるSR渋谷・田中大貴選手と宇都宮・比江島慎選手の対戦も注目を集めた。田中選手はここ数試合コンディションが万全ではなく、出場時間は20分前後と制限されている。この日も「難しい状況ではあった」と言うが、「順位とか抜きにして、彼(=比江島選手)と試合をするのも対戦するのも好き。彼との試合だったから出た。僕たちだけでなく、ファンの方にも見たいと思っている方が少なからずいると思うのでプレーした」。互いに30代半ば。「1個年齢が上でいいコンディションを保っているところなどが、彼からもらういい刺激。2人ともそう長くはないと思うが、残された時間をなるべく高いレベルでファンの皆さんに対戦を楽しんでもらいたい。最後、どうあがくかだと思う」とも。

 互いが出場している時間帯は、多くマッチアップした両選手。試合前の練習中だけでなく、試合中にも言葉を交わす様子が見られた。田中選手は「僕がついていない時に攻めるので、そういうのをいじった」と笑った。

 チーム最多の15得点を挙げた田中選手。「彼とのマッチアップを楽しみにしていたし、プレーすると決めたからには、見に来てくださる方にいいパフォーマンスを見せたい。チームがどんな状況であれ自分は高いところに基準を置いてやりたいし、今シーズンはチャンピオンシップに行けないが、キャリアは続くし無駄にできる試合はない」と、プライドを見せた。比江島選手は「彼(=田中選手)がいなければ今の僕はいないので、対戦は楽しかった」と振り返った。

 田中選手は、同体育館について「最後だからとかを考えてやるタイプではない」と前置きしつつ、比江島選手率いる青山学院大学を下し優勝した全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)に触れ、「今でも大切な思い出の一つで、特別な場所」と思いをはせる。来季開幕する新トップリーグ「B.プレミア」では、席数の条件などから同体育館で試合を行うのが難しくなる。「公式戦ではなくても、試合ができることがあればうれしい」と期待を込めた。比江島選手も「当時の大学の試合といえば代々木第二だったので、特別な場所」と同体育館への思いを口にした。

 試合は、第1クオーター(Q)から宇都宮が強みとする3ポイント(P)シュートを高確率で許し13‐23と追う展開となる。第2Qには、ゾーンを交えた守備で宇都宮の得点を抑え、トーマス・ウェルシュ選手のゴール下や、田中選手の得意なミドルレンジからのシュート、ジャン・ローレンス・ハーパージュニア選手の速攻などで同点に追いつく。それでも、「経験の差などが出た」(ゾラン・マルティッチヘッドコーチ(HC))同Q終盤に連続失点し、35-46で前半を折り返した。

 積極的なアタックからファウルを得るなどして加点した後半序盤。狩野富成選手はリバウンドや、連係プレーから得点を狙った。50‐69で迎えた最終Q、田中選手がミドルレンジや3Pシュートに加え、好守から野崎(崎は立つさき)選手の3Pシュートをお膳立てするアシストを見せた。最後は、最年少・大森康瑛選手がレジェンドの宇都宮・田臥勇太選手相手に得点を狙った。試合は68‐86で敗れた。

 マルティッチHCは、宇都宮のビッグマン2人が計8本の3Pシュートを決めた点を「大きな問題点」と、守備が後手に回った原因に挙げた。一方で、スクリーンを使った攻撃に対し「(宇都宮の)守り方は分かっていたので、ダイブを狙った。トヨ(狩野選手)とトム(ウェルシュ選手)はよく戦ってくれた」と評価も示した。

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