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渋谷マルイ、建て替えで一時休業へ 周辺施設の「仲間」から粋なメッセージ

渋谷スクランブル交差点に面した屋外ビジョン「Q’S EYE(キューズアイ)」で上映中のメッセージ

渋谷スクランブル交差点に面した屋外ビジョン「Q’S EYE(キューズアイ)」で上映中のメッセージ

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 渋谷スクランブル交差点に面した商業施設「QFRONT」壁面の屋外ビジョン「Q’S EYE(キューズアイ)」で8月22日、同29日から建て替えのため一時休業する「渋谷マルイ」(渋谷区神南1)に向けた「新たな門出を祝うメッセージ」の上映が始まった。

一時休業する「渋谷マルイ」外観

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 1958(昭和33)年に開設した「丸井渋谷店」を、1971(昭和46)年に移設・大型化したのが現在の「渋谷マルイ」のビル。「渋谷店ファッション本館」「渋谷店ヤング館」「マルイヤング渋谷」「マルイジャム渋谷」と名称変更や業態転換などを行いながら、50年間にわたり渋谷公園通り入り口の「顔」として親しまれてきた。ビル老朽化に伴い8月28日で一時休業し、2026年に地下2階~地上9階建ての「木造商業施設」として新店を開業する予定だ。

 今回の放送内容は、渋谷マルイの50年の歴史を振り返る写真と「渋谷マルイ 50年間ありがとう! 2026年、また渋谷に帰ってくるのを 待ってるよ!」というメッセージ。

 発信元は、渋谷ヒカリエ、渋谷スクランブルスクエア、西武渋谷店、RAYARD MIYASHITA PARKなど、渋谷駅周辺の大型商業施設が参加する「渋谷ファッションウイーク(SFW)」。春と秋の年2回開催される恒例行事として定着しているが、2014(平成26)年にSFWが始まる以前までは、大型商業施設間の連携はほとんどなかった。新宿や銀座などとの地域間競争が激化し、渋谷の危機意識が高まるなか、日頃しのぎを削るライバル同士が「渋谷の街を一緒に盛り上げていこう」と連携し、初めて共同キャンペーンを開始したのが同イベントだ。

 SFWで築いた仲間意識をより強くしたのは、2019(平成31)年11月、「渋谷スクランブルスクエア東棟」「渋谷パルコ」「渋谷フクラス」の開業ラッシュの際、丸井グループが運営する「渋谷モディ」壁面の大型街頭ビジョンでの、新しい渋谷の「仲間」に向けた「開業お祝いメッセージ」の上映がきっかけ。会社間の垣根を超えた粋な計らいが、今回の「(渋谷マルイの)新しい門出を祝うメッセージ」返しにもつながっている。

 SFW事務局長の寄本健さんは「渋谷マルイさんとは渋谷ファッションウイークのスタート当初から、仲間として『ファッションの街 渋谷』を盛り上げてきた。建て替えの間は寂しいが、新たなコンセプトで渋谷にお戻りになるのを楽しみにしている」とコメントを寄せる。

 上映媒体はQ FRONT「Q’s EYE」、渋谷スクランブルスクエア大型ビジョン。上映期間は8月22日~28日まで(1時間に1回程度予定)。

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