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東急東横店の階段に壁面アート 気鋭クリエーター8人が「渋谷」描く

菅隆紀さんの作品

菅隆紀さんの作品

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 3月31日で営業を終了する「東急百貨店東横店」(渋谷区渋谷2)の西館階段の壁面が現在、国内の気鋭クリエーターによるアートで彩られている。

管隆紀さんの制作風景

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 その名も「#東横デパート壁ドーン」企画で、参加したのはイラストレーターや漫画家ら8人。それぞれが「これまでの渋谷、これからの渋谷」をテーマに作品を描いた。丸い目をした遊び心あるしぐさや表情をしたキャラクターを描く、国内外で活躍するイラストレーターの松本セイジさんは、「SHIBUYA People」と題し、壁面いっぱいに人物や動物をカラフルに描いた。

 アパレルデザイナーを経て現在はフリーランスのイラストレーターとして活動するAyumi Kubotaさんが描いたのは、渋谷駅前スクランブル交差点。交差点を歩く女性の後ろに、さまざまな動物や鳥、チョウなどが続き、「好奇心があふれ出す街」をイメージしたという。岡山県生まれのアーティスト・片岡亮介さんは、自分の足で歩きコミュニケーションを交わし文化を生む渋谷の人々の姿を、目にも鮮やかなネオングリーンの壁面に描き出した。

 人間の根源的な行為や欲求をテーマに描いてきたという現代アーティスト菅隆紀さんの作品は、壁面だけでなく階段にまで及び、赤やピンク、灰色などで、しぶきのような独特な絵が繊細な筆使いで描かれている。

 企画したのは、ウェブ・紙媒体などのクリエーティブやイベントプロデュースなどを手掛けるCamp(世田谷区)。同社は東横店の公式ツイッターや特設サイトで展開するクロージング企画「#東横デパート閉めるってよ」も手掛け、ツイッターのインプレッション数は企画を始めた今年1月に前月比約3.7倍、月間リツイートが同14倍以上となるなど、全館で展開するクロージングイベントの周知アップにつなげている。

 完成した壁面は3月31日以降も撤去せず、施設の取り壊しを前にスペースを一時活用するプロジェクト「渋谷エキスポ」が終了する9月13日まで展示を続ける予定。

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