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渋谷で「スノーデン事件」追った実録映画 米国家による監視活動暴露の記録

「シチズンフォー スノーデンの暴露」より©PraxisFilms©LauraPoitras

「シチズンフォー スノーデンの暴露」より©PraxisFilms©LauraPoitras

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 シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で6月11日、アカデミー賞受賞ドキュメンタリー映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」が公開される。

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 アメリカ国家安全保障局(NSA)元職員のエドワード・スノーデンさんが、米政府がNSAを使い米国民の通信データを集めていることを内部告発・暴露した、「スノーデン事件」を記録した同作。

 スノーデンさんから暗号化されたメールを受け取ったドキュメンタリー映画作家ローラ・ポイトラスさんがジャーナリストのグレン・グリーンウォルドさんと共に渡った香港でのインタビューや、グリーンウォルドさんが契約していた英新聞「ガーディアン」に掲載された「スクープ記事」の反響、スノーデンさんの亡命などを収めている。

 監督・インタビュアーを務めたポイトラスさんは、アカデミー賞やエミー賞にノミネートされたイラク戦争に焦点を当てた「My Country My Country」(2006年)、サンダンス映画祭撮影賞などを受賞した、グアンタナモ収容所を題材にした「The Oath」(2010年、いずれも日本未公開)などを製作。「シチズンフォー スノーデンの暴露」は、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞をはじめ40の映画賞を受賞した。

 製作に当たり「これまでに監督した作品以上に恐怖というものを感じた」というポイトラスさん。「スノーデンの話が真実であるならば、権力を持った人々を敵に回すことになるというのは明らかだった。グリーンウォルドのパートナーがヒースロー空港で拘留された日は本当に恐怖だった。報道を止めようとしている人々がいることは一目瞭然で、その圧力を払いのけるのは大変だった」と振り返る。

 同作について「NSAと監視の問題やその危険性を描いた作品ではあるが、それ以上に(国家による監視活動が)間違っているのではないかと気付き、それを発言しようとした人々が、どのように行動しいかにして犠牲を払ったのかを描いている」と話している。

 今月15日には先着13人に、書籍「スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実」(日経BP社)、「暴露―スノーデンが私に託したファイル」(新潮社)、「スノーデン・ショック 民主主義にひそむ監視の脅威」(岩波書店)のいずれかを進呈する。

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