南青山の今治産タオル店、愛媛県「逸品大使館」に認定 首都圏での情報発信評価

中村時広愛媛県知事(写真右)が認定書を交付した

中村時広愛媛県知事(写真右)が認定書を交付した

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 南青山・骨董(こっとう)通りにあるオーガニックコットンタオル専門店「IKEUCHI ORGANIC TOKYO STORE」(港区南青山6)などが11月6日、首都圏において伝統工芸品などをで愛媛の魅力を発信している店として「えひめ逸品大使館」に認定された。

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 愛媛県が昨年から取り組んでいる認定事業で、県の伝統工芸品や生活・インテリア用品(=すごモノ)を首都圏で販売している小売店を対象に認定・応援することで、県産生活用品などの消費拡大や情報発信を図るとともに、「愛媛ブランド」のイメージ向上につなげることを目的にしている。

 認定要件は、県産品を「積極的に」販売していることと、製造地や生産者、技術、原材料、特長などの情報発信を行っていること。昨年は9店舗を認定し、今回第3次として、同店やみゆき通り沿いに出店する今治タオルブランドの専門店「今治タオル 南青山店」(南青山5)など4店舗を認定。県ではフェイスブックや県人会などで各店を紹介し店舗を応援していく。

 「IKEUCHI ORGANIC TOKYO STORE」は、創業60年以上のタオルメーカーIKEUCHI ORGANIC(今治市)が昨年オープンした直営店。オーガニックコットンにこだわったタオルをそろえるほか、店内には洗濯機・乾燥機・シンクを設置し、店内でタオルの風合いも試すことができるようにしている。オープン以来、SNSに加え店内でのトークショーや一般向けの新商品発表会などで情報発信を図っている。当初は男性客が中心だったが現在は女性客も増え、40代をコアに30代以上が多く来店しているという。

 2012年にオープンした「今治タオル 南青山店」は、四国タオル工業組合(同)が立ち上げた今治タオルのブランディング・プロジェクト「今治タオルプロジェクト」の一環で出店。タオルメーカー20社以上のタオル約600種類を取り扱っている。

 この日「IKEUCHI ORGANIC TOKYO STORE」には中村時広愛媛県知事が来店し、同社東京オフィスの営業責任者で「タオルソムリエ」の阿部哲也さんに認定書を交付した。阿部さんは「繊維産業が発達するのには良い水が必要で、今治には石鎚山系の水が流れている。そうした(土地の)良さも発信していきたい」と意欲を見せた。

 愛媛県経済労働部観光交流局観光物産課物産振興係の清家伸也係長は「工芸品などは食と違い訴求が難しい」と言い、「(同事業を通じて)県と店舗それぞれで情報発信することで魅力を伝えていきたい」と話す。「県を代表する産品の発掘にもつながれば」とも。

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