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渋谷ヒカリエに「形の無い」Xマスツリー、ライゾマティクス監修

地下3階~4階をつなぐ「アーバンコア」にロープを巡らせた

地下3階~4階をつなぐ「アーバンコア」にロープを巡らせた

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 渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)で11月14日、クリスマスイルミネーション「Hikarie WONDER TREE」が点灯した。

各フロアを結ぶ一連の装飾のゴールと位置付ける4階

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 同館の特徴の一つである地下3階~4階をつなぐ吹き抜け空間「アーバンコア」を活用した今回。今年3月の東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始後、アーバンコアを活用し移動する通行者が大幅に増えたこともあり、「日常で使う場所でちょっとした非日常を体験してほしい」と同所を選んだ。

 制作は同館開業時から、アーバンコアを取り囲むデジタルサイネージ「マルチリング」のコンテンツ制作を手掛けているクリエーター集団「ライゾマティクス」(港区)に依頼。「ダイナミックかつ、見る角度を選ばない造作・美術性の高さ、エスカレーターや貫通通路の導線を意識した回遊性の高さ」をポイントに、アーバンコアを使うことが「アトラクションのように感じる演出」を目指した。

 7フロアにわたるアーバンコアには、長さ延べ約5キロにわたる赤を中心とした緑と白計3色のロープと共に、棒状のLEDライトを張り巡らせた。ロープにはオーナメントを取り付け、太陽の光や風などで表情が変わるように工夫。各フロアを結ぶ一連の装飾のゴールを4階に位置付けることで、人の流れをつくることを考えた。

 期間中、BGMにはベルの音などクリスマスをイメージした音楽を流すほか、サイネージの映像も赤を基調にしたクリスマス仕様に変更。16時~24時には5分に1度、約30秒の特別映像を流す。

 ライゾマティクスの齋藤精一社長は「昼夜使う空間ということで、特に昼間の美しさを意識した。アーバンコアを通ることで、『もうクリスマスなのだ』という気持ちになれる空間体験を提供できれば」と話す。同プロジェクトを担当した有國恵介さんは「張ったロープで時が止まったかのような、ハッとする瞬間がつくれていたら」とし、「全部が集まっている4階で写真を撮っていただければ」と呼び掛けた。

 同館では今月7日から、「Wonderland」をテーマにしたクリスマスプロモーションを展開。商業施設「ShinQs」内各店ではクリスマスケーキやギフト向けの商品を販売。世界各国からセレクトしたオーナメントやオブジェなどをそろえる「クリスマスマルシェ」も限定出店。期間中は週末を中心に、多彩なジャンルのアーティストで構成する「ヒカリエ楽団」が館内で演奏を行う。

 12月25日まで。

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