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西武渋谷店に新インポート編集売り場「コンポラックス」-空間デザインはnendo

「ガーデン」をイメージした売り場。仕切りを極力排除している

「ガーデン」をイメージした売り場。仕切りを極力排除している

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 西武渋谷店(渋谷区宇田川町、TEL 03-3462-0111)B館3階に10月22日、新インポート編集売り場「COMPOLUX(コンポラックス)」が登場した。

「3.1 Phillip Lim」など約20ブランドそろえるアパレル

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 旧来の婦人服売り場ではカバーしきれない「高いファッション性と個性を求める」に向け、海外のコンテンポラリーブランドを紹介し、「リアルクローズとして取り入れること」を提案する同売り場。売り場名は、「コンテンポラリー」と「ラグジュアリー」を掛け合わせた造語。

 「ジョルジオ アルマーニ」「バレンシアガ」などが出店している同フロア。売り場面積は330平方メートル。デザインはデザイナーで建築家の佐藤オオキさん率いるデザインオフィスnendo(目黒区下目黒2)が担当。「気が付いたら(売り場に)迷い込んでしまったような感覚にしたい」(佐藤さん)という思いから、同フロアのエレベーター前からの通りや、同店A館とB館をつなぐ連絡通路の床などもデザイン。ヘリンボーン柄の床が売り場まで続いている。売り場は、「ガーデン」をイメージし、商品が映えるようウオームグレーを基調に仕上げる。

 噴水を連想させるソファや、ベンチをイメージした什器などを配置。売り場の裏手に備えるフィッティングルームは、ベビーカーでの来店客でも入れるよう広めに作り造花を飾るなどした。7柄の柵を壁面上部やつり下げ式の什器に使い浮遊感を演出するほか、つり下げ式のトルソーを使うなど、床と設置物の設置面を減らすことで「広く感じられる」ようにした。天井にはレールを設け、つり下げ式の什器は自由にレイアウトを変更できる。

 コアターゲットは30代前後。オープン時はアパレル・雑貨各約20ブランドをそろえる。アパレルは、仏「CARVEN」、NY発「3.1 Phillip Lim」、「rag & bone」、2011年春夏シーズンからスタートした「Theory」の新ライン「Theyskens Theory」ほか。雑貨では、「MARC JACOBS」「THOMAS WYLDE」「STELLA McCARTNEY」などの靴やバッグなどをそろえる。今後、スウェーデン発ブランド「ACNE」、LAブランド「BAND OF OUTSIDERS」なども扱う予定。

 フロア内はブランドごとに商品を並べるが、来店客が「自由な選択を楽しめる」ように仕切りを極力排除するほか、ブランド名も大きく打ち出さない。トルソーのコーディネートもブランドミックスで提案していくという。

 高橋幸智店長は「今の時代の価値観・気持ちに合った売り場になったのでは。当店では昨年下期から商品の入れ替えを行ってきたが、新しい方向性の集大成が見えた」と話す。同店婦人服飾部の小林清部長は「当店のお客さまはブランドにも詳しくレベルが高い方が多いので、商品をはじめ、環境・サービスともに期待以上の売り場をつくっていきたい」と意欲を見せる。佐藤さんは「居心地の良さを演出した。フラッとお越しいただき、くつろいでいただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで)。同売り場は今後、基幹各店での展開も検討している。

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