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閉館予定の渋谷・銀座のミニシアターが初コラボ-ダブルネームT発売へ

「シアターN渋谷」と「銀座シネパトス」のダブルネームTシャツ(2,900円)。シアターN渋谷では青色を販売する

「シアターN渋谷」と「銀座シネパトス」のダブルネームTシャツ(2,900円)。シアターN渋谷では青色を販売する

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 共に閉館が決まっているミニシアター「シアターN渋谷」(渋谷区桜丘町、TEL 03-5489-2592)と「銀座シネパトス」(中央区)が11月3日、ダブルネームTシャツを発売する。

両劇場で映画を鑑賞した人の中から抽選で5人に進呈する赤色Tシャツ

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 シアターN渋谷は劇場デジタル化への設備投資について「中期的な展望を見いだすことが難しい」と判断し今年12月2日で、銀座シネパトスは出店する三原橋地下街の取り壊しを受けて来年3月で閉館することを、それぞれ発表している。

 音楽系のドキュメンタリーやB級映画のラインアップで知られたシアターN渋谷と、昭和の名作やR指定映画の上映にも力を入れてきた銀座シネパトス。これまで偶然同じ映画を上映したこともあったというが、「劇場同士でのつながりは特になかった」と銀座シネパトス営業スタッフの永生梢さん。しかし相次ぐ閉館発表を受け、「ツイッターなどは『パトスに次いでNも閉館とは…』と、並べて捉えられる方が多かった」。

 「あらためて共通のファンが多いことに気付いた」と永生さん。シアターNに「一緒に何か物販ができないか」と声を掛け、「最初で最後のコラボ」としてダブルネームTシャツ発売が実現したという。

 デザインは、これまでシアターN渋谷の物販デザインなどでつながりのあったデザイン会社「ハードコアチョコレート」が担当。胸の部分にある「GRINDHOUSE(グラインドハウス)」は、「通常は埋もれてしまうような映画を上映するアメリカの劇場の総称」を意味する。中央には左右に各劇場の入口画像を大きくレイアウトし、下部には各劇場での過去の上映作にちなんだイメージを盛り込んだ。

 シアターN渋谷の営業年数7年と銀座シネパトスの営業年数46年を足した、2色計53枚限定のダブルネームTシャツで、シアターN渋谷では青色、銀座シネパトスでは黒色のシャツをそれぞれ取り扱う。価格は2,900円。発売同日から11月16日までに両劇場で映画を鑑賞した人の中から抽選で5人に、同デザインの赤色Tシャツを進呈する。

 シアターN渋谷では11月3日から、クロージング作品として、ロバート・アルドリッチ監督の「カリフォルニア・ドールズ」(ニュープリント版)と「合衆国最後の日」、パスカル・ロジェ監督のホラー最新作「トールマン」、サバイバル・シチュエーション・スリラー作品「ヘッドハント」(レイトショー)の4作の上映が始まる。

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