英・気鋭写真家マーティン・パーさん、日本初の大規模個展

© Martin Parr/Magnum Photos

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内、TEL 03-3280-0099、以下「写美」)は7月7日より、英国人写真家マーティン・パーさんの個展「FASHION MAGAZINE」を開催する。

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 1952年生まれのパーさんは、マンチェスターのスクールで写真を学び、その後フリーの写真家として頭角を表すまでは写真関連の教育機関にも携わった。ユニークなコンセプトから繰り出される作品は、社会を捉えるシニカルな視点にも評価が集まり、2004年にはロンドンで大回顧展も行われた。

 アートフォトブック分野の専門家としても知られるパーさんが2005年に発表した写真集「FASHION MAGAGINE」は、華やかなファッションの世界をテーマにしながらも、ユニークな構図や「毒」の効いた演出が随所に散りばめられたパーさんの代表作ともいえる作品。日本初の大規模な個展となる同展では、同作の写真を中心に新作を加えた約110点を展示する。

 「FASHION MAGAZINE」の中から紹介されるのは、ファッションショーのバックステージを写した「クチュール・キス」(2005年)シリーズや、美しい靴の数々をユニークなシチュエーションと対比させた「代償」(2001年)、ビーチリゾートを彩るカラフルな人々やファッションを大胆な構図で捉えた「海辺のカラー」(2001年)シリーズなど。

 新作「ポール・スミス2007年秋冬コレクション」は、英ファッションブランド「ポール・スミス」とのコラボレーションで同展のために撮り下ろした新作。神宮前の「ポール・スミス スペース」3階ギャラリーでも、同13日から9月2日まで写真展を開催する。

 写美では7月14日にパーさん本人によるトークイベントを開催。展示会場は2階展示室。入場料は一般=1,000円、学生=800円ほか。8月26日まで(月曜休館)。

東京都写真美術館

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