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代官山にイエメン・モカ専門店-イエメン出身オーナー自ら農園で豆選定

オーナーのフセイン アハマドさん(右)と妻の三宅舞子さん(左)

オーナーのフセイン アハマドさん(右)と妻の三宅舞子さん(左)

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 代官山に2月、イエメン・モカ専門店「コーヒーハウス Mocha Coffee」(渋谷区猿楽町、TEL 03-6427-8285)がオープンした。

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 イエメン出身のオーナー、フセイン・アハマドさんと妻の三宅舞子さんは「本場のイエメン・モカを日本に紹介したい」と、昨年2月からインターネットで豆の販売を開始。同年4月には、赤坂で開催された「アラブ・チャリティー・バザー」に出展した。当初はリアル店舗の出店予定はなかったものの、同年8月に瀬戸内国際芸術祭開催中に直島でカフェを開いた際の反響などから同店の出店を決めた。

 店舗面積は約5坪。席数は店内に10席を用意し、今後、テラスにも8席ほどを増やす予定。白と木目を基調にした店内の壁面には三宅さんが描いた世界地図の一部やアラビア語で店名などを表した書などを掲出した。

 取り扱う豆はアハマドさん自らがコーヒー農園へ足を運び、選定した上で直接仕入れる。メニュー名はその豆がとれる地域の名称。標高1,000メートル~2,000メートルのハワリ谷の中の農園の豆で「花のような香り、フルーティーで爽やかな甘味」が特徴の「Ibbi(イッビ)」(600円)や農園がその中から部族長のためだけに選ぶ「イッビ部族長」(1,200円)、シェードツリーの下で育てられ、「キャラメルのような濃厚さと、ブラウンシュガーのような甘味」が特徴の「ハマディ」(800円)など。乾燥したコーヒーチェリーの皮を煮出した「Gusher(ギシル)」(350円)などもそろえる(メニューの種類は入荷状況により異なる)。

 「イエメン・モカを『酸っぱい』と言う方が多いのは、いろいろな豆がブレンドされてしまっているから」とアハマドさん。同店では、自家精製した豆を一杯ずつハンドドリップ。「それぞれの豆独特のアロマ風味をお楽しみいただきたい」と、ストレートを「お勧めしている」という。

 そのほか、チーズケーキ(300円)やジンジャーケーキ(230円)、中東の菓子で生地の中にアーモンドが入っている「バクラバ」(2本200円)などの手作り菓子も常時5種ほどを用意する。客単価は900円程度。

 オープンから1カ月がたった。来店客は30代以上が中心で、リピーターも増えている。「全ての日本人の方に本当のイエメン・モカの味を知ってもらいたい」とアハマドさん。同店が出店する商業施設「エディ代官山」はドレス店やヘアサロン、生花店などブライダルをテーマにテナントを集積していることもあり、店ではパーティーやケータリングにも対応していく予定。

 営業時間は10時~19時(現在は11時~18時)。月曜定休。

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