ヨーロッパを「魅了」した日本磁器「柿右衛門」展-渋谷・松濤で

鮮やかな色調で竹虎と梅樹を描いた「色絵 竹虎梅樹文 輪花皿」(江戸時代=17世紀後半)

鮮やかな色調で竹虎と梅樹を描いた「色絵 竹虎梅樹文 輪花皿」(江戸時代=17世紀後半)

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 渋谷・松濤の戸栗美術館(渋谷区松濤1、TEL 03-3465-0070)は4月5日より、純白の磁肌に華やかな文様を描き、西洋陶器にも影響を与えた「柿右衛門様式」の磁器を一堂に展示する「柿右衛門展-ヨーロッパを魅了した東洋の華-」を開催する。

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 伊万里焼の一様式として、近年その全容が知られるようになった柿右衛門様式は、15世紀半ばから17世紀半ばにかけて欧州各国がインド・アジア大陸などに海外進出した「大航海時代」の末期、オランダ船で欧州に運ばれ、王侯貴族を中心に流通。薄づくりの白い磁器に描かれる華やかで繊細な文様が人気を呼び、後に始まる西洋磁器生産にも大きな影響を与えた。

 同展では、当時作られた日本磁器の中でも輸出向け製品が多く、国内に伝わった数の少ない同様式の作品を一堂に紹介。染付作品まで視野を広げ、初期作品末期、復興に至るまで歴史をたどるかたちで約100点を展示する。

 開館時間は9時30分~17時30分(入館受付は17時まで)。入館料は、一般=1,000円、高校・大学生=700円ほか。月曜休館。6月28日まで。

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