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渋谷でフィンランド発「イッタラ」展 140年の歩み、日本との交流なども

アルヴァ・アアルトが手がけた「アアルト・ベース」(1936-1937年)&copyDesign Museum Finland, Photo: Johnny Korkman

アルヴァ・アアルトが手がけた「アアルト・ベース」(1936-1937年)©Design Museum Finland, Photo: Johnny Korkman

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 フィンランドのライフスタイルブランド「イッタラ」の展覧会「イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき」が9月17日から、渋谷の複合文化施設Bunkamura(渋谷区宇田川町)地下1階の美術館「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催される。

故タビオ・ヴィルカラさんの「パーダリンヤー(パーダルの氷)」

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 1881年にフィンランド南部のイッタラ村に設立されたガラス工場から始まった同ブランド。ガラス商品や食器などを展開し日本でも人気が高く、昨年には表参道エリアに世界で初めてカフェを併設した店舗をオープンしている。

 同展は、ブランド創立140年を記念して昨年フィンランド・デザイン・ミュージアムが開催した展覧会を再構成すると同時に、ブランドと日本の関係に焦点を当てた章を加える。ブランドの歴史を「象徴する」20世紀半ばのクラシックデザインのガラスを中心に、陶器や磁器、映像やインスタレーションなど約450点を通して技術や哲学、デザインの「美学」に迫る。

 家庭用のグラスや量産型の商品などの製造を手がけていた当初から、大手消費財グループ「フィスカース」の一員となった現在までを紹介する「イッタラ140年の歴史」や、200種に及ぶカラーバリエーション、吹きガラスや型を使う技術などの制作過程、同じものや形の異なるものを積み上げたり重ねたりする「反復と相違」などものづくりの基板となる視点に迫る「イッタラの哲学」などで構成する。

 ガラスや陶器作品を手がけたデザイナーの商品を展示する「イッタラのデザイナーたち」では5人を紹介する。ブランドを代表する商品として知られる「アアルト・ベース」で知られる建築家のアルヴァ・アアルト、氷の溶ける様子からインスピレーションを得た「ウルティマ ツーレ」シリーズなど50年にわたり400点以上をデザインしたタビオ・ヴィルカラ、ブランドのシンボル「i」ロゴもデザインしたティモ・サルバネヴァなど。

 デザイナーの中でカイ・フランクは何度も来日するなど日本文化に影響を受けたことでも知られる。「イッタラと日本」では、イッセイ・ミヤケやミナ ペルホネンとコラボレーションするなど日本との交流を紹介。ミナ ペルホネンのデザイナー皆川明さんや建築家・隈研吾さんの撮り下ろしのインタビュー映像も上映予定。

 展覧会ナビゲーターや音声ガイド(会場レンタル版650円)は俳優の小関裕太さんが担当する。

 開催時間は10時~18時(金曜・土曜は21時まで、入館はいずれも30分前まで)。入館料は、一般=前売り1,500円、当日1,700円、大学・高校生=同800円、同1,000円、中学・小学生=同500円、同700円ほか。11月10日まで(9月27日は休館)。

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