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表参道に北欧カルチャースペース「ヒュバ・マトカ!」 カフェとショップ併設

ショップとカフェで構成する店内

ショップとカフェで構成する店内

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 北欧カルチャースペース「ヒュバ・マトカ!」(渋谷区神宮前5)が表参道・キャットストリート近くにオープンして1カ月が過ぎた。経営はフィンコーポレーション(台東区)。

カフェで提供するシナモンロールやコーヒー

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 フィンランドなど北欧のツアーを扱う旅行会社である同社が新事業として出店した同店。新型コロナウイルス感染症流行に伴い旅行の機会が減ったなか、オンラインツアーなどの企画をしてきたが、客から「北欧を感じたい」などの要望があり、同店の出店を決めた。店名はフィンランド語で「どうぞ、良い旅を」を意味し、「北欧に行ったような気分」になれる店作りを目指した。

 出店場所は、「マリメッコ」やテキスタイルブランド「ラプアン カンクリ」、ガラスメーカー「イッタラ」などフィンランドをはじめとする北欧ブランドの店が点在していることから表参道エリアを選んだ。店舗面積はキッチンなども含めて約100平方メートル。席数は約30席。電源・Wi-Fi完備。

 フィンランドの街なかをイメージしたカフェスペースはカウンターやソファ席に水色を取り入れ「かわいい」雰囲気に仕上げ、家具は木調で、椅子はデンマーク「FDBモブラー」のものを使っている。奥にはフィンランド西海岸などにあるサマーコテージやサウナをイメージした小屋をかたどったボックス席を用意。壁紙は店内の一部にはスウェーデン「ボラスタペーター」を、トイレにはフィンランド「フィンレイソン」をそれぞれ使い、トイレにはノルウェーの鏡を装飾するなどしている。自由に読める北欧の本も用意している。

 カフェでは、北欧で多いという浅いりのコーヒーやムーミンパッケージの紅茶(以上各イートイン440円)、フィンランド公式「サウナビール」(同990円)、フィンランドのポテトチップスとオーツチップスの盛り合わせ(220円)などを提供。シナモンロール(同385円)は、同社HMC事業部プロダクトマネジャーのノーラ・シロラさんの家で受け継がれているレシピを基にしたもので、バターや甘さは控えめに、フィンランドから輸入するカルダモンとシナモンを多く使っているという。今後はブルーベリーやリンゴなど季節に合わせたフルーツを使ったスイーツ類も提供していく予定。マグカップはムーミンデザイン、皿はイッタラを使っている。

 物販スペースでは、フィンランドのサウナグッズブランド「フッカ・デザイン」やヘア・ボディケアブランド「オスミア」、ムーミンのデザインの雑貨などを扱う。同所のポップアップスペースでは、日本であまり手に入らない、あまり知られていない北欧ブランドなどのポップアップショップを展開。6月19日までは、ラトビアで6月に開催されている「森の民芸市」に合わせ、手編みのかごや木製のキッチンスツール、リネン商品などを販売し、カフェでは、コラボレーションメニューとしてラトビアのハーブティー(イートイン660円)を提供している。

 店舗では、スウェーデンの夏至祭など現地のイベントなどに合わせたワークショップや言語教室なども不定期で開催していく。

 シロラさんは「北欧のゆっくり過ごすライフスタイルなどを体験していただきたい。何をしたい、あれを食べたいなどインスピレーション受けて、現地に足を運んでもらい、帰国後はここで思い出などを語り合うようなサイクルが生まれれば」と話す。

 営業時間は11時~18時。

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