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五輪男子バスケ日本代表・田中大貴選手「やってきたことは間違いじゃなかった」

「母国開催の五輪の舞台に立てるのは光栄」と喜びを表現した田中大貴選手

「母国開催の五輪の舞台に立てるのは光栄」と喜びを表現した田中大貴選手

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 東京オリンピック(五輪)男子バスケットボール日本代表に内定したアルバルク東京の田中大貴選手が7月6日、オンライン取材に応じ「母国開催の五輪の舞台に立てるのは光栄」と喜びを表現した。

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 バスケットボール部しかなかった小学校でバスケットボールをはじめ、高校ではインターハイ(全国高等学校総合体育大会)に出場するなどし、強豪校として知られる東海大学では1年時から中心選手としてプレー。Bリーグでも年間MVPに選ばれるなど、トップ選手の一人として知られる。

 代表に選出された際、「自分自身でバスケを始めた時から一度振り返ってみた」と言う田中選手。「上を目指して毎日小さなことを積み重ねてきた自信はある。それを今も忘れず大切に思ってやっているところが、ここにいる自分を作ってくれたのかな。ここまで努力してきてチャンスをつかみ取ったことに関しては、今までやってきたことは間違いじゃなかったという気持ちになった」と感慨深げな様子を見せた。

 ただ「ここからが大事」と大会を見据え、「恩返しの意味も含めて一生懸命プレーして何か届けられるものがあれば。今は責任感がすごくある、覚悟を決めて戦わないと」と気を引き締める。なかでも「最初の試合の入り方はすごく大事」と位置づけ、「誰が最初に出るか分からないが、高い意識を持って、オフェンスもディフェンスも自分たちから仕掛けられるよう姿勢でいないといけない。五輪までに(国際強化試合が)数試合組まれているが、意識してやっていかなければいけない部分」と話す。

 五輪ではチーム全体の身長を高くする目的から、本来のポジションであるシューティングガードではなくポイントガードとして出場する。コート上の司令塔としてチームをまとめる役割も担うが、「生粋のポイントガードではないので、自分の良さを出しつつ、自分がこのポジションに置かれた意味を理解して、試合をつくれれば」と意欲を見せる。

 さらに、リーグ戦でも「ここ何年かはコートの上でリーダーシップは発揮したいという思いを持ちながらやっている」と言うなか、ミーティングの場でNBAプレーヤーの渡邊雄太選手と共にキャプテンに指名されたという。「声を発して引っ張っていくようなタイプではないと思われているかもしれないが、コート内外でしっかりしゃべってコミュニケーションを取っていかないといけないと同時に、合宿や試合に取り組む姿勢を周りのメンバーに見せてきた。そういったところが自分のリーダーシップの取り方かな」とも。

 同じポイントガードとして選ばれた同窓・東海大学の後輩、ベンドラメ礼生選手(サンロッカーズ渋谷)は田中選手について、「大学の時から、シュートも入るし、パスもできオールラウンドにこなしていてすごいと思っていたし、さすがだなと思うところはたくさんある」と話す。

 田中選手は1991(平成3)年9月3日長崎県生まれ。身長192センチ、体重93キロ。背番号は24。

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