渋谷スクランブル交差点に面した商業施設「QFRONT」(渋谷区宇田川町)壁面の屋外ビジョン「Q’S EYE(キューズアイ)」に観光客の顔写真が映る新サービス「(仮称)Shibuya Scramble Crossing Photo」のテスト上映が7月24日~26日に行われた。
東急が2027年3月に事業化を目指す同サービス。同社の本拠地である渋谷の観光課題である、エリア内の滞在時間の拡大に向けた取り組みとなる。
今回は、ドイツやイタリア、アメリカ、ベトナム、韓国、インドなどからの旅行者を含む外国人48人が無料モニターとして参加。テスト上映では、渋谷駅周辺や忠犬ハチ公像のモデル・ハチを想起させる犬のイラストのフレームを採用。犬のイラストの顔部分に体験者の顔写真を当てはめた画像を1人当たり15秒流した。体験者には上映時刻に、ハチ公前広場などから鑑賞するよう案内した。
テスト上映は、安全対策や体験者からの声を得るために実施。写真を撮ったり、SNSに投稿したりする人もいたほか、テスト上映中に「どこで申し込めばいいのか」と同サービスに興味を示す外国人観光客もいたという。一方で、サイネージと一緒に自身を撮影するのが難しいことが明らかになったほか、「顔のサイズが小さい」という意見も上がった。
ドイツからの旅行者・アレックスさん(22)は、「友達に見せたい」と参加。「キラキラなどのアニメショ ンやBGMがついていたらいい。ハチ公のイラストを選べたり忍者のフレームがあったら格好いいと思う」と話した。日本の大学に通うミャンマー出身のプウ・テッイ・ウェイ・シイさん(22)は、「日本の有名な場所で、大きいスクリーンで自分の写真を見るのはちょっと恥ずかしいけれど、面白い」と笑顔を見せた。
現状は申し込みから上映まで6営業日を要するため、当日中に上映を可能にすることや、メッセージを入れられるか、上映画像のグッズ化など、今回得た知見や反応を基に、実装に向けて調整を進める。
サービスは「思い出にしてほしい」と、国内外の旅行客を対象とするが、渋谷駅前スクランブル交差点の認知度が世界的に高く、コロナ禍以降訪日外国人旅行客が増えるなかで、訪問先に渋谷を選ぶ人が多いことから「伸びしろがある」と考え、モニターには外国人を迎えた。
サービスの体験はウェブで申し込みを受け付ける。アップロードされた写真を審査し、上映する。体験料は、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアで展開されている同様のサービスを基に、5,000円~1万円程度を見込む。