改装のため3カ月半にわたり休業していた渋谷の老舗大衆居酒屋「山家(やまが)本店」(渋谷区道玄坂1)が7月18日、リニューアルオープンした。
焼き鳥大衆居酒屋として知られる「山家」は1947(昭和22)年、井の頭線渋谷駅近くにオープン。れんがの外壁が特徴的な「レンガビル」1階に「本店」があり、右隣の「キングビル」に店を構えていた24時間営業の「支店」はビル取り壊しのため、5月末で閉店していた。
今回、惜しまれつつ閉店した支店を吸収する形で、本店を再始動。「カシラ」など大ぶりの焼き鳥や、定番のつまみメニューなどはそのままに、造作を一新して常連客らを出迎える。3代目店主の牧江裕子さんは「支店からは椅子や照明を含めて、使える物は全て持ってきて、スタッフ皆で磨いて再利用している」と話し、店内の随所には支店の息遣いも残す。
以前と変わらず25坪ほどの広さの店内には、店でくつろぐ客たちの声が互いに届くほどの近い距離感で、34席が並ぶ。改装したトイレの扉を引き戸に変えたため、「少しだけ席数も増えた」と牧江さん。「先代が猫好きだった」ことからメニュー表などにあしらった猫のモチーフは今も健在。
焼き鳥は1本170円~、アルコールでは生ビールが550円(中ジョッキ)~。焼き鳥に加え、「うちの変わらないワンツースリーは、ハムカツ、川エビ(の唐揚げ)、馬刺し」と笑顔を見せる。
「この場所は、もともとは今の半分の区画に分かれていて、それぞれ別の商いをしていた所。その半分から始まったのがこの本店」と開業当初の様子も明かし、「9月ごろには深夜営業も始める。(24時間営業だった)支店のように、帰り(の時間)を気にせず楽しんでもらえれば」と話す。以前は13時ごろに開店していたが、リニューアル後は朝から営業している。
営業時間は9時~23時。スタッフなどの状況も見て、金曜・土曜は翌5時までの営業に切り替えていく。2時間30分制。