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アーティスト・大竹彩子さん、渋谷パルコで個展 新作のキャンバス・写真作品

「明るい気持ちになれる空間にできたらと考えた」という大竹彩子さん

「明るい気持ちになれる空間にできたらと考えた」という大竹彩子さん

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 アーティスト大竹彩子さんの個展「GALAGALA」が9月4日、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)4階の「PARCO MUSEUM TOKYO」で始まる。

油絵具を使ったり大型作品を手掛けたり初の取り組みもしたキャンバス作品

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 大竹さんは1988(昭和63)年生まれで、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業。ドローイングやペインティング、写真、コラージュなどの技法で作品を手掛けている。昨年、ディーゼル・アート・ギャラリー(渋谷1)で国内では初めてドローイング作品と写真作品を同時発表する展覧会「コスモス・ディスコ」を開くと、数日でキャンバスが完売するなどの反響があった。同展をパルコの担当者が見たのを機に今回の個展が決まったという。

 今回、銀河を意味する「GALAXY」とフランス語で祝祭などを意味する「GALA」を組み合わせてタイトルを付けた。同展ではキャンバス作品(18点)と写真作品(28点)の新作を展示・販売する。

 キャンバス作品は「チャレンジしたかったこと」に取り組んだという。「女性の作品を増やしていきたかった」と全て女性を描いた作品で、瞳が描かれていないのが大竹さんのスタイル。昔の女優などピンナップ写真を元にしていると言い、女性の「力強いシェイプ、ヘアスタイル、メークなどに引かれる」と話す。今回は「あまり黒を使わないようにした」とカラフルな作品に仕上げた。初めて油絵具を使い、全体をアクリル絵の具で描いた上から油絵具でアクセントを加えた作品も制作。手描きで制作したF100号、F120号といった大型の作品も初めてとなる。新作となるびょうぶ型(高さ2.4メートル×幅4メートル)のインスタレーションも展開。「絵の中に入れるような」(大竹さん)フォトスポットに仕上げた。

 常にコンパクトカメラを持ち歩き、「インスピレーションを受けるものを採取している感覚で」写真を撮り続けている大竹さんは、2016(平成28)年から写真集(ZINE)を発売し続けている。同展に向け、2018(平成30)年に旅行で訪れた香港とベトナムの写真をZINEにまとめた。菓子のパッケージ、施設のフロア案内図、リンゴのイラストが描かれた段ボール、バスの側面、ネオンサインなど自身が「気になった」細部に寄った写真を撮っている。会場では、ZINEに収録した見開きページと同じデザインで展示した。

 イベントに合わせ、館外のアートウオール(全長約6メートル×高さ約4メートル)にも作品を展示。今月10日・14日・18日(予定)には大竹さんがライブ・コラージュして作品を仕上げる。

 大竹さんは「今の時期、コロナなどを連想ししんどい気持ちもあるかもしれない。来られない方もいると思うので、わざわざ足を運んでくださった方が前向きに、明るい気持ちになれる空間ができたらと考えた。それは達成できたのでは」と話す。

 開催時間は11時~21時(最終日は18時まで)。入場料は、一般=500円、学生=300円、小学生以下無料。今月22日まで。

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