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荷物一時預かりサービス「ecbo cloak」、サービス開始2年 アプリ実装も

「ecbo cloak」アプリ(トップ画面)。立ち上げるとすぐに地図が表示される

「ecbo cloak」アプリ(トップ画面)。立ち上げるとすぐに地図が表示される

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 ネットで予約したカフェなどにスーツケースなどを預けることができる荷物一時預かりサービス「ecbo cloak(エクボクローク)」(渋谷区東3)が1月18日、サービス開始から2年を迎え、同日iOS/Android版アプリをリリースした。

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 同社・工藤慎一社長が、渋谷駅で外国人がトランクを預ける場所を探していたところに遭遇したことをきっかけに発案し、2017年1月に都内でスタートした同事業。荷物を預けたい人に対し、荷物を預かるスペースを持っている店を紹介するシェアリングサービスを展開する。

 ユーザーはネットで事前予約した指定の場所に荷物を預けられ、料金は、リュックやハンドバッグなどの「バッグサイズ」(最大辺45センチ未満)が1日300円、ベビーカーなども含む「スーツケースサイズ」が同600円と、コインロッカーと同価格帯。クレジットカード決済できるのも特長。

 都内をはじめ、京都や大阪、福岡、沖縄、北海道など全国の主要都市にエリアを拡大し、預け場所はカフェや美容院などの店舗や神社、郵便局、JR東日本・西日本・九州の駅構内など「多種多様」(同社)。飲食店などは荷物を預かることで集客につながることもあり、提携数は1000拠点を超える。昨年2月にはJR東日本、メルカリなどから資金調達し、8月にはサッカー・本田圭佑選手からの第三者割当増資も実施した。

 現在、訪日外国人観光客の利用が約7割という同サービス。日本人の日常使いも増えているという。アプリでは、当日予約や日常使いのリピート客の増加を受け、UI(ユーザーインターフェース)や検索機能を刷新。アプリを立ち上げると、位置情報付きのマップが表示され、少ないタップ数で近隣の預け場所を予約できる。

 工藤社長は、サービス開始から2年を振り返り、「社会にもしっかりと受け入れられるようになってきたと感じている」とし、新アプリについても「ただの荷物一時預かりアプリにとどまらず、ボタン一つで自分のモノを全て管理できる『モノの管理プラットフォーム』への大きな一歩になると確信している」と自信を見せる。

 海外進出や新機能搭載も視野に入れ、2025年までに世界500都市でのサービス展開を目指す。

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