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渋谷にコーヒースタンド「ザ・ローカル」 事前注文・決済サービス導入、豆は月替わり

ガラス張りのファサードから店内がのぞけるようになっている

ガラス張りのファサードから店内がのぞけるようになっている

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 渋谷・宮益坂上交差点近くに3月10日、コーヒースタンド「THE LOCAL(ザ・ローカル)」(渋谷区渋谷2、TL 03-3409-1158)がオープンした。

店頭のセルフオーダー端末と注文を管理するサイネージ

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 モバイルペイメントプラットホーム事業などを手掛けるスタートアップShowcase Gig(港区南青山4)と、コーヒーメディア「Good Coffee」を展開するGood Coffee(渋谷2)が共同経営し、Good Coffeeが運営する同店。

 店舗面積は1階・2階合わせて約15坪。店内には20席を用意し店頭にはベンチも設置する。ユニセックスなデザインに仕上げたという店舗は、古材の床、グレーや白の壁などを基調にカウンターには黒いタイルを採用。ファサードはガラス張りで店内がのぞけるようになっている。

 「新しい購買体験」を提供する店舗として、Showcase Gigのサービスを導入するモデルケースとなる同店。通常通り店頭カウンター越しでの注文に加え、事前決済・モバイルペイメントサービス「O:der(オーダー)」では、事前にiPhoneなどのアプリを通して商品を注文・決済(クレジット)すると、商品ができ次第注文客のiPhoneなどに通知が届くようになる。初導入となるセルフオーダーシステム「O:der by Self(オーダー バイ セルフ)」は、店内に設置する専用の端末から注文(支払いは現金またはクレジット)ができる。

 注文は全て店内のサイネージで管理し、アプリ・店内端末・カウンターそれぞれからのオーダーを注文時間順に表示する。これらのサービスを導入することで、利用客の注文時間や待ち時間の短縮につながり、店舗側は現金授受が減り効率よく商品を提供できるようになる見込み。今後は、「Good Coffee」のデータベースと「O:der」の注文情報に基づいて、来店客が自分好みのフレーバーを選べるレコメンドサービスも提供予定。

 同店では、国内外のロースター4カ所からセレクトするスペシャリティーコーヒーを毎月入れ替えて提供。3月は、米サンフランシスコのRitual Coffee Roasters、グリッチコーヒー&ロースターズ(千代田区)、トランクコーヒー(名古屋市)、ウィークエンダーズコーヒー(京都市)の4カ所5種類の豆を使う。「各店舗の味を味わってほしい」という思いから、それぞれのロースターのレシピでコーヒーを入れる。クオリティーコントロールなどは、「ポールバセット」で修業し「TOKYO COFFEE FESTIVAL」を主宰するなどしているバリスタ大槻佑二さんが担当する。

 メニューは、事前に入れておくQUICK BREW(300円)や、豆を選べ注文後に入れるハンドドリップ(時価)、カフェモカ(550円)、シングルオリジンで提供するエスプレッソ(380円)などで、パンやスイーツなども順次提供していく。客単価は500円~600円ほど。

 10代など若年層へのアプローチも視野に入れているが、中心顧客層は20代後半~30代半ばを見込む。Good Coffeeクリエーティブディレクター竹内剛宏(たかひろ)さんは「地域に根差した店にしていきたい。コーヒーについて知ることができる空間としてイベントなども開き、業界に貢献できれば」と意欲を見せる。Showcase Gigは、経時劣化のあるドリンク業態に導入しオペレーションなどを検証することで、サービスの改善・向上に役立てたい考え。

 営業時間は8時~20時(土曜・日曜・祝日は9時~19時)。

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