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西武渋谷店で蘭ファッションデザイナーの展覧会 3D使った作品なども

「ファッションは着るアート」と話すヘルペンさん

「ファッションは着るアート」と話すヘルペンさん

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 西武渋谷店(渋谷区宇田川町)A館7階特設会場で現在、「イリス・ヴァン・ヘルペン展」が開催されている。

舘鼻則孝さんと3Dプリンターを使い作ったシューズ

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 オランダ出身のデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペンさんの世界を紹介する同展。ヘルペンさんは英ファッションブランド「アレキサンダー・マックイーン」などでキャリアを積んだ後、2007年に自身のブランド「IRIS VAN HERPEN」を立ち上げた。

 同展は8月31日の同店改装を記念したもの。「BLACK&LIGHT」をテーマにした空間構成は、ロボットデザイナー松井龍哉さんが担当した。

 2014年~2015年の3つのコレクションを中心に展示。書籍「ピタゴラスの木」にインスパイアされたコレクションで、作中に描かれていた自然を描いた絵の裏に隠れた数学的な部分を表現した「Phy-Tha-Go-Rash」、光で音を奏でるアーティストに着想を得て、ショーでは触ると光るように服にセンサーを取り付けたという「Embossing Sound」など。

 「さまざまな手法を見てほしい」という思いから、3Dプリンターを使ったアートピースも並ぶ。作品は、レディー・ガガさんの靴などを手掛けるデザイナー舘鼻(たてはな)則孝さんと制作した、クリスタルを3Dスキャンして作ったソールにレザーで作ったアッパーのシューズなど。

 2009年以降、全コレクションで3Dプリンターを使っているというヘルペンさん。「まだまだ洋服作りに大きな影響はないが、ロスを少なくできるなどテクノロジーを使うことで改善が図れる」と期待を込める一方、「私の服作りは伝統的なクチュールがベースにあるので、新しい技術とクラフトマンシップの融合が大事」と話す。

 「私のビジョンを共有してもらい、ファッションは着るアートであることを体感もらえたら」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~21時(日曜は20時まで、最終日は18時まで)。入場料は500円(高校生以下無料ほか)。9月6日まで。

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