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1カ月後の被災地を追った実録映画「無常素描」、渋谷で先行上映

「無常素描」より©大宮映像製作所

「無常素描」より©大宮映像製作所

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 円山町のシネマ・マルチプレックス「KINOHAUS」(渋谷区円山町)2階の劇場「オーディトリウム渋谷」(TEL 03-6809-0538)で6月17日、東日本大震災発生1カ月後の被災地を追ったドキュメンタリー「無常素描」が先行上映される。

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 企画・監督を担当したのは大宮浩一さん。1958(昭和33)年生まれの大宮さんは、日本大学芸術学部映画学科在学中から映像制作に携わる。フリーの演出家として民族博物館などの展示映像、CM、教育映画などを制作し、1993年には大宮映像製作所を設立した。昨年、企画・制作・監督を担当したドキュメンタリー映画「ただいま それぞれの居場所」は文化庁映画賞文化記録映画大賞を受賞。

 東日本大震災発生から1カ月余りが経過した4月28日~5月4日、大宮さんは尼崎の開業医と共に車で被災地へ向かった。同作はナレーションやBGMはなく、波の音など自然の音、東日本大震災復興構想会議委員のメンバーであり、臨済宗福聚寺(福島県田村郡)住職で作家の玄侑宗久さんの念仏が響く。がれきの山や荒野、「灰色の」風景など大震災の津波の跡、「あんまり海の近くには住みたくない」と言う祖母、「でも海が好き」と話す孫、涙ながらに胸の内を語る男性など、その地で出会った人たちの姿、玄侑さんへのインタビューを交え素描を重ねていく。

 先行上映となる17日19時30の回上映終了後、18日12時50分の回、14時30分の回上映終了後には大宮さんが舞台あいさつを行う。鑑賞料は、当日一般=1,700円、大学・専門学校生=1400円、シニア・高校生=1000円、中学生以下=500円。18日から同館を皮切りに全国で順次公開。

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