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ワタリウム美術館で現代美術コレクション展-「ハートビート」テーマに

3部で構成する会場では、坂本龍一さんの音楽も「作品」として紹介(写真=第1章「時代のハートビート」展示の様子)

3部で構成する会場では、坂本龍一さんの音楽も「作品」として紹介(写真=第1章「時代のハートビート」展示の様子)

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 ワタリウム美術館(渋谷区神宮前3、TEL 03-3402-3001)で現在、同館のコレクションを紹介する企画展「アイ・ラブ・アート11 ハートビート展 時代にキスして」が開催されている。

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 「ハートビート(鼓動)」をテーマに、同館の現代美術コレクションの中から14人のアーティストの作品に加え、特別出品として音楽家・坂本龍一さんの音楽を紹介する同展。会場は「時代のハートビート」「時代のポエム」「無限のリズム」の3章で構成し、96点の作品を展示する。

 アーティスト9人の作品を展示する1章「時代のハートビート」では、1991年に発表された坂本さんのアルバム「heartbeat」の中から、「heartbeat」「Epilogue」「nuages」などの5曲のほか、英シンガーソングライターのデヴィッド・シルビアンさんバージョンの「heartbeat(Tainai Kaiki II)」を流す。そのほか、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルがJ・F・ケネディ暗殺事件を題材に制作した11枚から成る「フラッシュ ポートフォリオ」(1968年)、刺しゅうを用いた作品を手掛けるアーティスト伊藤存さんの「側線ベルト」(2003年)などを並べる。

 2章「時代のポエム」では、シュルレアリスムを代表する画家の一人、ルネ・マグリットの16枚の写真作品から成るポートフォリオ「たくらみのない情景(The Fidelity of the Images)」の中の1点「神、第8日(新しい創造の日)」(1937年)や、米詩人アレン・ギンズバーグが自宅居間の窓から撮影した教会の写真「29Sep.」(1985年)など、4人のアーティストの作品を展示する。

 米美術家ソル・ルウィットと画家や彫刻家、デザイナー、政治家など幅広く活動したスイスのマックス・ビルの作品にスポットを当てるのは3章「無限のリズム」。展示するのは、ルウィットがそれまでの立方体による格子の基本から三角形へと新たな作風を発表したころの一作品「ピラミッド」(1986年)、ビルの「白とグレーと4色の相互浸透」(1978年)など。

 期間中、関連企画としてトークイベントも開催。京都造形芸術大学大学院長で哲学者や批評家としても活動する浅田彰さんによる「ボイス/ブロータスからの贈り物-もうすぐハッピー・バレンタイン・デイ」(12日19時~21時)や、詩人・城戸朱理さんと遠藤朋之和光大学准教授による「米詩人エズラ・パウンドの作品の読み解み方」(19日19時~21時)などを予定。詳細は公式ホームページで確認できる。

 開館時間は11時~19時(水曜は21時まで)。月曜休館(3月21日は開館)。入館料(会期中何度も入場可能なパスポート制チケット)は、大人=1,000円、学生(25歳以下)=800円ほか。4月17日まで。

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