人気鉄道ジオラマバー「銀座パノラマ」、渋谷に新店-駅前再現も

L字型のジオラマをカウンターが囲む店内。渋谷駅前の風景から農村などさまざまな景色が楽しめる

L字型のジオラマをカウンターが囲む店内。渋谷駅前の風景から農村などさまざまな景色が楽しめる

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 Nゲージ車両が走る人気鉄道ダイニング「バー銀座パノラマ」の新店「バー銀座パノラマ渋谷店」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-5456-6074)が5月22日、渋谷マークシティ近くにオープンした。

店内には渋谷駅前を再現したジオラマも

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 2003年、銀座に1号店をオープンした銀座パノラマは、食事やアルコールとともに本格的なNゲージ用ジオラマが楽しめる人気店。各地で鉄道好きのオーナーが手を挙げ、新宿、尼崎(大阪)、大津(滋賀)とフランチャイズ展開の「支店」を増やし、渋谷は5店舗目。オーナーは、鉄道ファンの夫に誘われ銀座パノラマを訪れ、ジオラマに感動したことがきっかけで開店に至ったという30代の主婦、渡辺和子さん。

 道玄坂から1本入った、劇場や居酒屋などが立ち並ぶ通りの飲食ビル3階に開いた店舗は、L字型に巡らされた7坪弱のジオラマをカウンター(14席)が取り囲むバースタイル。既存店に比べ店舗面積は約11坪と最も小さいが、「鉄道模型と酒の隠れ家」をテーマに20代からコアターゲットの40~50代まで幅広い客層の取り込みを目指す。

 ジオラマは、情景模型製作のトップ企業の一社「ディディエフ(DDF)」(大田区)が担当。ゆるやかなカーブを中心としたエンドレスが4線と、山岳鉄道を思わせるミニエンドレス1線から成り、「SHIBUYA109」など渋谷駅前を再現したストラクチャーをはじめ、昭和の雰囲気が漂うレトロな商店街、灯台と漁港を備えた海辺、中山間地ののどかな農村など、座る位置で異なる風景が楽しめるレイアウトが特徴。

 イタリアンを主力としたメニューは、「霜降りソフトビーフジャーキー」(900円)などのつまみ類や、「トマト&モッツァレラのカプレーゼ」(900円)、「ゴルゴンゾーラはちみつ添え」(1,300円)などのピザが「おすすめ」(境佑哉店長)。「クリームチーズのみそ漬け」など各種茶漬け(500円)や明太子パスタ(1,200円)なども。

 名物のオリジナルカクテル「鉄道カクテル」は、渋谷店オープンを記念し、東急5000系電車の愛称にちなんだ「青がえる」(1,200円)が新登場。下ぶくれした車体形態やグリーンの車体カラーがカエルを連想させることから「青がえる」の名で親しまれた同系は、渋谷駅前に青少年育成活動の拠点となる電車モニュメントが設置されていることでも知られる。東海道方面を走行していたことにちなみ、カクテルはオレンジと緑茶を使ったミカン味がベース。

 このほか、アルコールは新宿店オープンの際に登場した「ロマンスカー」、日本初のブルートレインにちなんだ「あさかぜ」、南満州鉄道「特急あじあ号」の食堂車で提供されていたカクテルを再現した「あじあカクテル」(スカーレット、グリーンの2種、すべて1,200円)などの鉄道カクテル11種類や、ビール、ウイスキー、焼酎などを取りそろえる。想定客単価は4,000円。

飲食のほか、店内では常時500両以上の車両を展示・販売。一部を除き定価の20%オフで販売し、価格は編成が1万円台~、1両が5千円台~。持ち込み車両の走行も1線1,000円(時間制限なし、ミニエンドレスは500円)で受け付ける。

 営業時間は18時~翌3時(日曜・祝日は23時まで)。

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