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サンロッカーズ渋谷、記念日を勝利で飾る 三河との同地区対決

スローインのボールをカットする(写真)など随所で好守を見せたベンドラメ礼生選手(中央)

スローインのボールをカットする(写真)など随所で好守を見せたベンドラメ礼生選手(中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月6日、シーホース三河(同、三河)と対戦し71-64で勝利した。

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 日本代表戦やアウェーでの試合が続き約1カ月ぶりのホーム戦となったこの日は、「サン(3)ロッ(6)カーズ」の語呂合わせで「サンロッカーズの日」に制定しているチームの記念日。2018(平成30)年に制定以降、初めて記念日当日に行うホーム試合となった。

 ベンドラメ礼生選手は「久しぶりのホームゲームを3月6日にできたのはすごくうれしいし、勝たなきゃという気持ちにもなる。皆と一緒に迎えられたのは特別な瞬間だと思うので、今後もそういう瞬間を多く見られたら」話す。自身はSR渋谷一筋8季目となるが、「プロになり成長していくなかで全てをサンロッカーズで経験してきている。たくさん試合をして勝ちにも負けにもしてきた。いろいろな思いはあるが、サンロッカーズで優勝したいという気持ちは強いし、僕がプレーする場所」とチームへの思いを口にした。

 試合の立ち上がりは重い展開となるが、津屋一球選手、アンソニー・クレモンズ選手、アキ・チェンバース選手と、強みの3ポイント(P)シュートが決まり出す。しかし守備のミスでゴール下に飛び込まれてノーマークで得点を許す場面が散見するなど、三河が強みとするインサイド中心の攻撃を止めきれず16-17と競る。

 第2クオーター(Q)は、「迷っちゃうと相手の思うつぼ」(ベンドラメ選手)とゾーンディフェンスを敷いた三河の守備に苦しみ得点が停滞。終盤にはベンドラメ選手とジョシュ・ホーキンソン選手の3Pが決まるが、30-43とリードを広げられた。

 ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は前半を「エネルギー、インスピレーション、モチベーションが十分でなかった」と指摘。ハーフタイムでは、「疲れているのは分かるが、集中力や姿勢を落として守る、走る、戦うなどベーシックな部分ができていない。戦術的な情報はいろいろあるが、その前の激しさが無いのであれば戦うことはできないし、情報は何も役に立たない。だからこそもう一度フィジカルに強度を持って戦おう」と選手たちに伝えたという。

 後半序盤には「エナジーを出すためにディフェンスから流れを作れたらと思っていた」と、ベンドラメ選手がプレッシャーをかけたりパスに手を出したり守備を引っ張る。リバウンドからの速攻でホーキンソン選手のダンク、ジェフ・ギブス選手のインサイドの得点で追いつき、チェンバース選手の3Pがブザービーターで決まり53-52と逆転に成功した。

 最終Qは、「一つキーだったのでしっかりチームで準備をしてきた」(ベンドラメ選手)と言う三河のジェイク・レイマン選手に対してベンドラメ選手と津屋選手が2人でプレッシャーをかけるなど連続でミスを誘発するなど6分近く失点を抑える。我慢の展開が続くと、好守からのギブス選手の得点、ベンドラメ選手の3Pで同Q中盤に一歩前に出る。終盤はわざとファウルをして逆転を狙う戦術を取った三河に対し、リーグトップの成功率を誇るフリースローを確実に沈め勝ち切った。

 三河は同地区で上位に位置することを含めて「大きな試合だった」(ホーキンソン選手)。パヴィチェヴィッチHCは「ハーフタイムに気持ちを切り替えて、ハードに反撃してくれたことを本当にうれしく思う。ファン、チーム、選手にとっても大きな勝利だったと思うし、直接よくやったと伝えた」と勝利を喜んだ。

 終盤戦に突入しているBリーグ。チャンピオンシップ進出に向けベンドラメ選手は「本当に負けられない。バイウイーク挟むごとにチームとしても成長している実感があるので、100%のパフォーマンスを常にコートで発揮することがまず大事。目の前の試合を勝ち切れるよう全力を注いで戦いたい」と意欲を見せる。

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