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フェンディ、原宿で「ハンド・イン・ハンド」展 伝統職人が「バゲット」バッグ製作

会場内の様子

会場内の様子

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 伊・高級ブランドのFENDI(フェンディ)の大規模エキシビション「ハンド・イン・ハンド~卓越した職人技への称賛」が4月20日、原宿駅近くの商業施設「Jing原宿」(渋谷区神宮前6)で始まった。

展示会場(外観)

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 「ハンド・イン・ハンド」は、同ブランドの人気バッグ「バゲット」に焦点を当て、世界各地の職人たちとの「草の根パートナーシッププロジェクト」として2020年に始動。プロジェクトを通じ各地のアトリエや工房に呼びかけ、各地域で古くから受け継がれる伝統や工芸技術を用いてバゲットバッグをアートオブジェとして表現してきた。同様のイベントはローマ郊外の歴史的建造物で現在はフェンディが本拠としている「イタリア文明宮」で2021年に開催。今回が日本初開催となる。

 バゲットバッグを軸に「没入感のある」空間を演出する会場では、同プロジェクトでイタリア各地の職人が製作したバッグ19点と共に、日本からは栃木県足利市の「にしかた染織工房」4代目・西形彩さんが作った作品を展示。同工房は創業80年で、西形さんは栃木県の伝統工芸品の製造に従事している人の中から高度な技術・技法を保持している人に与えられる「栃木県伝統工芸士」に歴代最年少で認定されている。

 西形さんの作品は、さまざまな植物の葉や根、茎で、紺・紫・桃・橙・黄・灰色の明るい色彩にウール糸を手染めし、それらを手織りして製作。金襴(きんらん)織物をベースとした日本の伝統工芸に敬意を払ったという。仕上げには日本伝統の美術織物「つづれ織り」の技法を用いている。

 会場では、床から天井までをキャンバスにLEDスクリーンで職人らの技を映し出し、デザインのスケッチや、材料を準備する様子などを紹介。同ブランドが2008年に発売したバッグ「ピーカブー」の展示エリアも設け、世界各地のデザイナーやアーティスト、著名人たちが手がけた同バッグを並べる。アーティストの山口歴さん、高木耕一郎さん、書道家の万美(MAMIMOZI)さんがカスタマイズした新作3点も公開する。

 そのほか、デジタルエフェクトを使った空間「フェンディ デジタル エクスペリエンスルーム」も登場し、写真撮影も可能。来場者には同展限定のスタンプカードを配布し、カードを持参してフェンディの新旗艦店「パラッツォ フェンディ 表参道」(神宮前5)に来店した人にオリジナルギフトを進呈する(なくなり次第終了)。毎日先着200人に記念ブックレットを進呈。

 開催を記念し、全国の学生を対象としたバッグのデザインコンテストも展開。来場者の中でコンテストに応募した学生の中から最大2人を、フィレンツェ近郊のイノベーション拠点「フェンディ ファクトリー」に招待する。

 開催時間は11時~20時(最終入場は19時まで、フェンディLINE公式アカウントで予約受け付け)。入場無料。5月8日まで。

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