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サンロッカーズ渋谷、三河に勝利 復調の兆し津屋一球選手は11得点

第3クオーター最後に3ポイントシュートを決めた津屋一球選手

第3クオーター最後に3ポイントシュートを決めた津屋一球選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月15日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でシーホース三河(以下、三河)と戦い94-87で勝利した。

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 この日得意の3ポイント(P)シュートを4本中3本決めるなど存在感を見せたのは津屋一球(かずま)選手。第1クオーター(Q)途中出場直後に、守備の選手が目の前にいたが「打てる感じがあった」と迷わず3Pを沈めたほか、第2Qには自らボールを呼ぶなど積極的に狙った。「(チームを)勢いに乗せられた実感はある」と手応えを感じつつ、この日は守備に「心残りがあった」とは言うが、「俺が止めるという気もちがあったし、手応えのある場面だった」と第3Qラストには三河の外国籍選手のアタックを止めた。さらに、そこからの速攻に走り3Pをブザービーターで決めた。「走っている時に(残り)時間を見て、打ちやすい場所に早く行けたので、来たら絶対に打つとあの数秒で決めた」と振り返った。 

 全てのシュートが石井講祐選手からのパスだったが「『打て』というメッセージ付きだと感じた」と言う津屋選手。ライアン・ケリー選手の名前も挙げ「(得点力が高く)要注意人物なので守備が寄る。(攻撃の)穴があると思われたくないので、決められた良かった」と話した。

 「うまくやらなきゃ、決めなきゃ」と考えていたなか、浜中HCからの言葉で気持ちが「変わってきた」と言う津屋選手。浜中HCは「『打ったシュートを決めなきゃいけないと思っている』という話しをしてきた時に『それはちょっと背負いすぎじゃないか』と。責任感の強さから出る言葉の節々が自分で自分にプレッシャーをかけている気がした。決められる決められないは自分がコントロールできない未来のことなので、コントロールできる現在のこと、『チームが作ってくれたシュートを自分のリズムで打ちきる』というマインドにしたら良いんじゃないの」と話したと言う。「辛い時期を真摯に受け止めて、もがき苦しんで打開した時に成長があると思うので、一緒に悩んで一緒に成長していこうと話した。津屋が結果として自分が心地よいところを見つけ出してくれたのは、逃げずに進んでいける彼の人間としての能力。今日みたいなキャッチ&シュートを打ち切る力はあるので、辿り着いてくれたのはすごい良かった」と続けた。

 津屋選手は「若手らしくやっていくのが今のベストなのかな。良く言うと今この年で悩めているのは良い。チームメートはどう思っているか分からないが、個人で言うとこれもまた良い勉強になっている」とも。

 大敗を喫した前節から、「サンロッカーズはディフェンスのチーム。何を軸に考えるかを再認識しよう」(浜中HC)と試合に臨んだこの日。23-20と点を取り合った第1Qは、日本人選手が守備に付いていたケビン・ジョーンズ選手のミスマッチを中心に狙い得点を重ねた。第2Qは、ケリー選手が3Pやインサイドへのアタックに加え、外れたシュートをダンクで押し込むプレーで場内を沸かす。盛實海翔選手は守備のタイミングをずらしてレイアップを決めたほか、ラストプレーで3Pを決め、52-36とリードを広げて前半を折り返した。

 後半立ち上がりは、三河のゾーンディフェンスに対して小島元基選手がジェームズ・マイケル・マカドゥ選手に落ち着いてパスを供給したほか、ベンドラメ礼生選手は関野剛平選手、マカドゥ選手とインサイドに飛び込んできた仲間を見逃さずパスを出すなど、同窓のガードコンビがアシストを重ねた。ファウルやシュートミスで得点が停滞する時間もあったが、石井講祐選手の3P、西野曜選手、マカドゥ選手のゴール下などで加点。77-58で迎えた最終Qは「共通理解がなかった」(浜中HC)ことから得点が伸び悩み、リバウンドから走られた。それでも守備で我慢を続け、ベンドラメ選手の好守からの速攻に関野選手が走ったほか、スピードを生かしたアタックで得点を動かし、ケリー選手、ベンドラメ選手のアタックも続き逃げ切った。

 SR渋谷は今節、普段とは異なるオレンジ色のユニホームを着用している。両チームは16日も戦う。

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