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サンロッカーズ渋谷、新潟に連勝 一度もリード許さず

32歳の誕生日に15得点アシスト8本などをマークしたライアン・ケリー選手

32歳の誕生日に15得点アシスト8本などをマークしたライアン・ケリー選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月9日、新潟アルビレックスBBと対戦し82-64で勝利した。

ダンクを狙った津屋一球選手

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 立ち上がりは「意図したものではなかった」(浜中謙ヘッドコーチ(HC))が、この日32歳の誕生日を迎えたライアン・ケリー選手が自身で「決めようと思った」とダンクシュートを選択し先制。小島元基選手はジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のアリウープダンクをアシストし、渡辺竜之佑選手はリバウンドからケビン・ジョーンズ選手の3ポイント(P)シュートをアシストしたほか、ゴール下に飛び込み自らも得点を挙げた。守備面では、新潟の起点となるインサイドの選手にほとんどボールを触らせなかったが、浜中HCはケリー選手とマカドゥ選手が、スクリーンを使った攻撃に対して「反省を映像で確認し、もう少しアグレッシブに行こうと。理解度と遂行力が良かった」と話した。

 27-13で迎えた第2クオーター(Q)は、新潟の日本人シューターに得点を重ねられ一時3点差まで詰め寄られるが、「やるべきことの中で(シューターの選手に対する)注意力が上がった」と終盤約2分は新潟に得点を許さず、43-36で前半を折り返した。

 第3Q序盤は津屋選手の連続得点でリードを広げるが、後半は得点を取り合い66-52で迎えた最終Q。新潟のインサイドの選手がベンチに下がったことに合わせて、浜中HCは外国籍選手を1人にして日本人ビッグマンの井上宗一郎選手と西野曜選手を起用。井上選手は外国籍選手に当たり負けない守備も見せたが、浜中HCは「1対1で守らせたが、相手を転ばせるフィジカルは常日頃ケビン、マカドゥ、ライアン相手にしているし、代表として世界で戦ってきた経験、本人がウエートトレーニングを意欲的に取り組んでいる成果が出た」と評価した。

 前日得点がなかった津屋選手は10得点、石井講祐選手は5得点を挙げた。浜中HCは「石井は肘のけが明けでリズムが取れないなか、外からのシュートが無ければドライブ(インサイドへのアタック)、どうやって貢献できるかを模索しながらやっている。津屋は3P。役割を失わずにやってくれている結果が出て良かった」と触れた。

 津屋選手は数試合得点が伸び悩んでいたなか、今月7日に浜中HCと長時間話したことを明かし、「SR渋谷に入ってからうまくやらなきゃ、決めなきゃという気持ちが強かったが、自分のシュートだと思ったら打てばいいし、決めようと思わないで打ち切れば良いと言われ気持ち的に楽になった。それが今日のシュートにつながっているのかな」と話した。第1Qには「迷いが無かった」と自らボールを呼び3Pを決め、第3Qのシュート2本については「(1本目は)打たないと萎縮していると感じたし、流れも悪くなるのもあった。その後はライアンに(ディフェンダー)2人寄ったので気持ちよく打てた」とも。

 終盤には外れたが好守からの速攻でダンクを狙った。ベンチから「行け!」という声も聞こえたが、「すごく迷った。レイアップでも良いと思ったがベンチからも何か聞こえるし、中々チャンスがないし失敗しても良い」と思い切った。浜中HCが「彼の能力なら迷わず行ってほしかった」と言っていたことを伝えると「まず1番に考えます」と応え、「若干会場が盛り上がった感じもしたので、良く言えばエンターテインメントとして良かったのかな…」と尻すぼみに話した。

 勝利したが、最終Qだけでターンオーバーが6本とかさんだ。浜中HCは「どの選手がどの時間帯出ていても重要な時間帯。軽率なプレーをしたところはおのおの反省してほしい」と、厳しい言葉を口にした。

 2月以来の同一カード連勝となった。「HCをやって本当に1勝の大切さ大変さを身にしみて感じている。新潟もエネルギー、ポテンシャルのあるチームだったので、そういうチームに連勝できたのはうれしい」と喜んだ浜中HC。今季新潟との対戦は100点ゲームでの敗戦から始まり、ハイスコアゲームを制した2戦目、後半に堅守から逆転した3戦目、そしてこの日は一度もリードを許すことなく勝利した。「戦術どうこうではなく、やるべきことを見失わずに我慢し続けた結果。やり続けたことが素晴らしいかたちで表現できた」とも。

 次節は今月12日、アウェーで川崎ブレイブサンダースと対戦する。

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