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渋谷パルコ、4階をリニューアル アート・インテリアなどを編集

単管などで仮設的につくる空間に各ブランドが出店する売り場「SKWAT41329-231」のイメージ

単管などで仮設的につくる空間に各ブランドが出店する売り場「SKWAT41329-231」のイメージ

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 渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)4階が11月3日、リニューアルする。

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 2019年にリオープンした同店は当初からフロアごとに「付加価値性の高い」テーマを軸にMD編集をして「唯一無二性」の追求を図っているなか、昨年には「都市型アウトドア」をテーマに5階の約半分を刷新している。

 4階の一部に今回、これまでの商業施設の「当たり前」を見直し、「より本質的かつ継続的に」ファッション・アート・カルチャーを提案するための売り場「SKWAT/TORU KASE/SHIBUYA PARCO」を作る。サステナブルを「目に見える形」で提案するエリアに位置付ける。

 かねて「環境に配慮した次世代型ファッションビル」をうたう渋谷パルコ。従来商業施設では、新規テナントが出店する際に内装を作り込むための費用がかかるのが一般的で、若いスタートアップブランドやクリエーターの出店の「ハードルの一つ」になっていた。加えてテナント入れ替え時には内装の変更で廃棄物が出ることも課題となっていた。

 そのような背景から、先駆けて今年2月には4階に自主展開売り場「SKWAT4202122」をオープンしていた。渋谷パルコがデザイン・設計事務所DAIKEIMILLSを中心に立ち上げた社会プロジェクト「SKWAT」、グラフィックデザイナー加瀬透さんと共同で手がける売り場で、単管などを什器に用いた仮設的な空間となっている。

 今回は、同売り場を拡張し「SKWAT419202122」に改称する。売り場に現在出店する、定期的にブランドが入れ替わるマーケット型のビンテージショップ「VCM MARKET BOOTH」に隣接して、ギャラリースペース「VCM GALLERY」がオープンする。

 店内東側のエスカレーター周辺には、改装テーマを象徴する区画とする売り場「SKWAT41329-231」を新設。休憩スペースや待ち合わせ場所などになるよう、売り場内や周辺の共用スペースにもベンチを置き、購買だけではない「多様な目的での」利用促進を図る。

 売り場には、アーティストコレクティブChim↑Pom from Smappa!Groupがアーティストのオリジナルグッズを開発・販売する「金三昧」、廃棄家具を分解し再構築したインテリア雑貨を扱う「GMKR(ゴミカラ)」、商品マーケティングや流通プラットフォーム事業などを手がけるネイチャーラボのビューティーブランドやホームケアブランドをそろえる「NatureLab Store」など6店が出店する。

 サステナブルを軸にしたショップは、「リユース/受け継ぐ」「リプロダクト/作り直す」「ハンドクラフト/手仕事の重要性」をテーマに5店がオープン。1940年代~1970年代のデザイナーの家具や小物を扱う「Mid Century MODERN」、裁断くずから再生糸・再生生地を作り直し洋服にする「nest Robe/CONFECT」、スウェーデン発オーガニックコットン100%のデニムブランド「Nudie Jeans」などのショップが並ぶ。

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