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アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷に勝利 今季初ダービー

試合を通して高い確率で得点を挙げたライアン・ロシター選手

試合を通して高い確率で得点を挙げたライアン・ロシター選手

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)とサンロッカーズ渋谷(同、SR渋谷)が12月15日、今季初のダービー戦を戦った。

30得点リバウンド13本のダブル・ダブルを記録したジェームズ・マイケル・マカドゥ選手

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 共に渋谷区をホームタウンに位置付ける両チームの今季初対戦となった。ホームとなったA東京は、「より一体感のあるアリーナを作りたい」と企画した「WE RED DAY」として来場客にはチームカラーである赤色Tシャツを配布。選手たちも普段とは異なる赤いユニホームを着たこともあり場内の多くが赤色に染まったが、SR渋谷のチームカラー黄色を身に着けた人たちの姿も見られた。

 試合の立ち上がりは13試合ぶりにスタートで出場したSR渋谷・石井講祐選手がインサイドへのアタックからのアシストや得意の3ポイント(P)シュート、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のインサイドで得点を重ねリードを奪うが、第1クオーター(Q)中盤からディフェンスを修正したA東京は、SR渋谷のミスを得点につなげるなどして競った展開に持ち込む。

 第2Qは、SR渋谷のスクリーンを使った攻撃に対し「ズレを作られずにセットプレーを壊して、プレーを遮断することができた」(A東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))とタフショットを打たせA東京が失点を抑えると同時に、確率の高いライアン・ロシター選手のシュート、安藤周人選手や田中大貴選手、小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手がフリーの3Pを沈めるなどして43-32とリードを奪う。

 第3Q序盤はSR渋谷がマカドゥ選手のリバウンドからの速攻などで6点差まで詰めるが、A東京セバスチャン・サイズ選手がシュートをブロックしたりリバウンドからファウルを誘発したりゴール下で強さを見せ再び点差を2桁に広げた。最終QもA東京が堅守を見せ82-58で勝利を収めた。

 パヴィチェヴィッチHCは「渋谷はガード、ペリメーター(制限区域の外側)で能力の高い選手がそろっているので、そこを止める、プレーをさせないことは我々のガード陣が非常によくできた」と手応えをうかがわせた。対する伊佐HCは「オフェンスでは自分たちのエリアでプレーさせてもらえなった。アウトサイドシュートはドリブルが多くなりタフショットを打たされた。インサイドはマック(=マカドゥ選手)をもうちょっと使えたかと思うが、そこまで機能させられなかった」と振り返った。

 A東京は前節(今月11日・12日)を連敗してこの日を迎えたなか、「何が何でも勝とうというきもちがあったのでほっとしている」と勝利を喜んだロシター選手。「悔しさは個人的にもチームとしてもあったが、あまり長く考えることなく切り替えた結果今日のような勝ちができた。(試合間が)短かったことが逆にプラスになった」と話した。次節は茨城ロボッツと戦うが、「茨城はクロスゲームもかなりしているので、簡単な試合ではない。現在の順位関係なく、強豪として準備したい」と意気込む。

 石井選手は「個人としてはうまくズレを作ってアシストもできたが、チーム全体を見るとアシスト数が9と少ない数字だったのでつながりを遮断された印象」と振り返り、「チーム全体の流れを止められるとシュート確率も落ちるので、チーム全体で良いシュートを作ることが大事。もっと流動的にオフェンスができれば」と続けた。今月は上位チームとの試合が続くが、「上位チームはどこも強度の高いディフェンスをしてくる。オフェンスの遂行力や対応された時の臨機応変な対応をチームとしてできないと、いくらディフェンスを頑張っても勝てない。(今月の残り)5試合は良いテストだと思う」とも。

 今季のダービー戦は残り、2022年3月23日、4月23日・24日の3試合が予定されている。

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